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【登山】三つ峠 ~快晴の秋空の下、紅葉と富士山の存在感を感じながら歩く贅沢な旅~

記録
日程 2012年11月10日(土)
天気 快晴♪
山行スタイル 日帰り
交通手段   電車

行程

富士急行三つ峠駅(8:20)→
達磨石登山口(9:15)→
また覗き(10:10)→
八十八大師(11:00)→
屏風岩(11:20)→
四季楽園(11:40)→
お昼(50分)四季楽園(12:30)→
開運山(三つ峠)山頂(12:40)→
木無山(13:07)→鉄塔(13:56)→
カチカチ山展望台(14:58)→
30分休憩カチカチ山展望台(15:30)→
河口湖駅(16:00)

プロローグ

11月にはいってからは、毎日毎日関東近辺の紅葉をインターネットにてチェックしていました。
今週の紅葉の見頃は、近場だと山梨の昇仙峡のみでしたがメジャースポットだけに混雑するのは火を見るより明らかです。
この時期は4,5年前に行ったことあるし・・・。
今週土曜日の関東は晴れの予報♪最近買ったPEAKS別冊の”週末トレッキングガイド”関東編を眺めていたら、三つ峠山のページに「天気のいい日を狙って出かけるべし!」という記事が!今週は紅葉をあきらめて、アクセスも良くて自宅から近い三つ峠山に行くことにしました。
ということで今回のテーマは紅葉ではなく”富士山を眺めに行く旅”です。
久しぶりの6~7時間の長丁場&標高差1000m以上の健脚向けコースを富士山の存在を常に感じながら、結果的には秋の山の醍醐味もかみしめながら歩いてきました。

登山開始

JR中央本線の大月から富士急行に乗り換えます。
河口湖へは富士急ハイランドも含め何度かいったことがあったのですが、すべて車だったので富士急に乗るのは初めてです。
車両は、ローカル線特有のどこかの車両の再利用って感じですが内装が改造されていて床がフローリングだったりつり革の取っ手が木の輪だったり車両と車両を行き交うドアにはのれんが掛かっていたりで、暖かい感じでしたね。ただ、富士急ハイランドに行く人と沿線の登山客で車内は激混みでしたが・・・。

8:20三つ峠駅

今回は、表参道といわれる一番長いルートですが、バスに乗らずに駅からアプローチできるコースで山頂目指します。駅改札には、なつかしの”大魔神”がお出迎えをしてくれます。開運山生まれだそうですが、WIKIで調べても確認できませんでしたね@@

駅から登山道までのアプローチは舗装道路をしばらく歩くことになります。
途中に日帰り入浴も出来るグリーンセンターを越えていきます(トイレあり)。

9:15 神鈴の滝遊歩道

駅から一時間近く車道を歩き、やっと登山道か?と思いましたが遊歩道でした。
沢沿いの紅葉がきれいな歩道で、ウッドチップが敷き詰められてありふかふかして歩きやすかったです。色付き始めのもみじが、秋の予感を感じさせますね。

9:35達磨石登山口

いったん車道に戻りさらに20分程歩くとやっと登山口到着です。ここまでは車でこれますので、マイカーの人はだるま石バス停付近に駐車するのが良いと思います。(ここが山頂までの道のりで最後のトイレです)

山に入ったとたんに、落ち葉、紅葉と秋一色に染まってました。
落ち葉を”ザクザク”踏みしめながら登ります。
夏山の緑一色とは違って、色とりどりの木々が美しい!期待していなかった紅葉にテンションもあがりますね。

尾根道も秋色に染まりまさに紅葉回廊のようです。緑一色とは別世界ですね。
そういえば、紅葉を愛でる習慣があるのは世界中で日本人だけといわれています。
冬を迎える前に木々たちの生命の力が一瞬で燃え尽きるようで、パワーを感じますね。
おなじ山でも季節が違うと、全然違う景色で2度おいしい?

11:00 八十八大師

三つ峠山は古くは奈良時代より修験道の霊山として知られ、江戸時代後期に開山された信仰の山でもありますので、小さな神社や石造が所々にあります。しかし、昔の人の信仰心の力は凄いですね。こんなにたくさん下から運んだのだろうか?

11:20屏風岩直下

クライマーたちの人気スポットの屏風岩を巻いて山頂目指します。こちらは現代人の好奇心の力ですね。昔の人が見たら、”何でこんなところ登るの?”って感じでしょうね。土曜日とあって30人以上のクライマーがアタックしていました。お金も命もかかる贅沢な大人の遊びでしょうか?

四季楽園という山小屋を通過して、見晴らしのいい場所に出ました。
先月登った南アルプスが丸見えです。
八ヶ岳もばっちり見えましたね!

開けた場所で、富士山もよく見えますのでここでお昼にします。
昇った太陽が富士山上部の雪に反射しキラキラしていてとてもキレイでした。
昼食も兼ねて一時間ほどのんびり休憩してから、三つ峠最高峰の開運山山頂を目指すこととします。

12:37 三つ峠(開運山)山頂 1785m

先ほどの広場より10分ほどで山頂です。
山頂は狭いので人で溢れていましたが、最高峰とだけあって360度のパノラマの景色が楽しめました。
南アルプス八ヶ岳秩父連峰、富士山、東京新宿のビル郡まで見えましたよ!
ご覧の通りの晴天なので、遮るものがなくここから見えるすべての景色が今日は堪能できましたね。
ここもそうですが、もうひとつのピークである御巣鷹山にもFMラジオの中継局があり山頂自体はちょっと残念な雰囲気でしたが。。
一応山梨百名山のひとつです。

13:00 下山開始

秋の夜長~というくらい日が落ちるのが早くなって来てますので、名残惜しいですが下山開始します。ススキの群生地を横切り、秋を再確認しながら進みます。
三つ峠のひとつである木無山を通りましたが、木々で眺望もなく特筆すべきものはなかったですね。
看板が無ければ気づかずに通過してました。

帰りは、カチカチ山(天上山)ロープウェイ目指して下山です。相変わらず、カリッカリの落ち葉をザクザク踏みしめながら下ります。帰りは、長丁場のロングコースですが傾斜は緩やかで楽でした。道は楽ですが、木々の中なので眺望があまりありませんでした。

14:58 カチカチ山展望台

登山道を歩いていると突然、軽装備の人たちが目につくなぁ~と思ったらロープウェイ駅到着です。
観光客でごった返していましたので、混じってソフトクリームとお団子を買い休憩します。
カチカチ山って小さい頃に聞いたことあったけど内容は、忘れちゃっていて何の話かわからないまま過ごしていましたが帰宅後に調べてびっくりしましたね。
要するに、老婆を殺した狸に復讐する為に老爺に代わってウサギが成敗する話です。
その成敗方法が、一度丸焼きにしようとして火をつけるが失敗したので最終的には海に沈めてしまうという話。ヤクザやイタリアンマフィアでもこんなに残忍なことはしないんじゃないかな?

山より団子!?

名物の特大みたらし団子をいただきますが、この団子高尾山や御岳山でも見たな。。
今日はずっと富士山を見ながら来ましたが、ここからの富士山が一番きれいでしたね。富士山との距離は20キロほどで遮るものが無いので、まさに一対一で向き合えます。
隣で写真取っていた留学生らしきアジア系の男の子がぼそっと小声で思わず「うちゅくしぃ~」といっていたのが印象的でした。
年がら年中富士山を見ている日本人の私ですら感動してしまうほどの美しさでしたね!

ここ最近のゆるキャラブームに日本一の富士山も当然のように乗っかっています。
人が入って動いてないだけかわい気がありますね。
でも手はいらないんじゃないかな・・・。
正直この時点で靴擦れになっていたのでロープウェイで下山しようとしましたが、乗り場は長蛇の列。こんなに天気もいいので当然か。
徒歩で40分ということなので、渋々下山します。

天上山公園のハイキングコースをくだります。
もみじは完全に見頃でしょうかね。
一本の木で赤・黄・緑と3色楽しめますって信号じゃないよ。

7時間ぶりの車道に出ました。
今下山してきたカチカチ山が紅葉で燃えるようですね!
京都などのお寺の真っ赤な紅葉もきれいだけど、山の紅葉はスケールが大きく離れて全体的にみるとよりいっそうきれいですね。

16:00 河口湖駅

駅にして三つ峠から8駅分歩いたことになります。
程よい疲れで、帰りの電車は座った瞬間に寝てましたね。
2時間ほどで地元の駅に着きラーメンを食べて帰りました。

三つ峠を登り終えて

実は、今年の紅葉は群馬県妙義山を狙っています。
紅葉情報では、色づき始めということで今週は紅葉と言うよりは晴れの天気を利用して富士山を見よう!と思い三つ峠に行ってきました。
結果的には、山中は紅葉が始まっており落ち葉も多く見られて紅葉と富士山を両方満喫してしまうという嬉しい誤算でした。
秋の山は、比較的標高が低くても快適な山歩きができて紅葉に染まる山の表情は、いつまでも歩いていて飽きませんね。
アルプス連峰の迫力、八ヶ岳のぽっかりした存在感もいいですがやはり富士山の存在感は半端ないですね!
いろんな富士山を撮ろうと一年中足を運ぶ写真家が沢山いるのも頷けます。
富士山はそんな写真家たちの期待を裏切らずに神秘的な姿をこれからも私たちに見せてくれるでしょうね。
富士山の存在に気をとられて忘れていましたが、三つ峠は今回登った表参道とは別に裏参道ルートもありこちらはバスを利用して山頂まで一時間のところまでアクセスできますので、お手軽に富士山を見たいときにはこちらのルートが良いかもですね。


っていうか、単に富士山を見たいならカチカチ山が一番でしたね・・・。