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おでかけ、登山、体験談などなど・・・

【登山】雲取山 テント泊編 その1

この世に数え切れないほどある登山ブログ。
毎回の山行でヤマレコと共に様々な方のブログを拝見しています。
時にはとんでもない強者だったり、初心者だったりと色々な目線から登山を考察していてとても楽しいですね。
とりわけ目が行くのは自分達と同じレベルで住まいも近い人のブログ。
何人かお気に入りに登録して定期巡回していて天気のよい週末があけての月曜日は更新が多いので楽しみです。
いつものように、他の方のブログをいろいろと拝見していてふと気が付いたことがありました。それは・・・
圧倒的に貧乏登山のブログばっかりだ!
ということです。
自分たちも貧乏登山者の一人ですのであまり言えませんが、自分の見た範囲では金持ち登山ブログを見たことがありません。
また、山中でもあまり金持ち臭プンプンの方たちを見かけた記憶がありません。
山小屋の管理人の方たちに関しては、さっきまで路上生活者?!ってくらいワイルドな方が多い気がします(完全に個人的イメージですので・・・ちゃんとした方も当然います)
ベッカムみたいに”一度着たウェアは2度と着ない!”とまではいかないでも、剣岳”点の記”の仲村トオル演じる日本山岳会の面々のように最新鋭のウェア、ギアを駆使して自然に立ち向かう!というようなブログはどこかにないかな?
今日は靴擦れが痛かったので”ちょっと自家用ヘリで下山しちゃいました!”みたいな・・・・
金持ち以前にマナー違反か。。。
景気のいいブログがあったら誰か教えてください。

さて、話は脱線しましたがテント泊にすっかり味を占めた私たちはこれから夏の本格的登山シーズンを目の前に東京都最高峰で百名山の”雲取山”に行ってきました。
昨年の9月に一回日帰りで行った鴨沢コースを今回は重いテントを担ぎ2日間たっぷりかけてピストンしてきました。

記録
日程 2012年8月25~26日(土日)
天気 曇り時々晴れ山行スタイル テント泊
交通手段   電車&バス
行程は以下のとおり
第1日目奥多摩駅(7:00)⇒
鴨沢バス停(7:40)→
登山口(8:12)→
七つ石小屋(10:19)→
ブナ坂(11:06)→
奥多摩小屋(11:40)テント設営&休憩奥多摩小屋(14:12)→
雲取山荘(15:12)→
雲取山山頂(15:46)→
おやつ休憩(30分)→
奥多摩小屋(16:42)
第2日目
奥多摩小屋(4:55)→
雲取山山頂(5:20)→
コーヒーブレイク(30分)→
奥多摩小屋(6:10)朝食&テント撤収奥多摩小屋(7:40)→
ブナ坂(7:59)→
登山口(9:48)→
鴨沢バス停(10:08)

距離は長いが傾斜はあんまりない事を知っていたのでデビューで使っている方もたくさんいる雲取山
初めてのテント泊荷物を担いでのロングコースでコースタイムが読めないので、前回と一緒の奥多摩駅7時発のバスで鴨沢まできました。
こんな山奥まで謎のゆるきゃらがいますね。

しばらくは樹林帯の中を進みます。
天気が良いせいか結構人が多い!
私達と同じようにテント担いでいる人もたくさんいます。

前半は、新緑を楽しみながら一歩一歩進みます。
緩やか&道がしっかりしているので歩きやすいですが、道幅は狭いので下山者とのすれ違いや追い抜かす(抜かされる)時は少し難儀します。

3,4人のテント泊者たちと抜きつ抜かれつで、何度もすれ違います。上に写っている方は後に大変お世話になることになります。(神様!?)

日帰りもしくは小屋泊まりの荷物が軽い方たちに、バンバン抜かされます。
ここまで抜かされた記憶はいままでに無いくらい多くの方に抜かされました。

つらくてもマイペースで一歩一歩行けばいつか着くのが登山のいいところ。
地道な努力は必ず報われる!

荷物を軽くする為に最低限の水分しかもってきませんでした。
だって、七つ石小屋の水はおいしんだもの!
水の調達の為、七つ石小屋に向かいます。

今日は確か都心でも20℃前半までしか上がらないようでしたが、日なたは地面からの地熱で暑いのなんのって。のっけから紫外線無視の半袖です。

思ったより楽に七つ石小屋に到着。
前回は近道を使ったせいか滅茶苦茶急登だった気がしましたが、近道見落として普通の道で来たら楽勝でした。

小屋の休憩所から富士山が見えました。
小屋番のオジサンがやけに富士山富士山うるさいと思ったら、夏は富士山の山小屋を経営していてそちらが本業とのことでした。
ご丁寧に富士山の山小屋のパンフレットまでもらって、極秘の混雑していないルートを教えてくれました。
まぁ、ここに来る人みんなに営業かけているみたいなので今年は混雑するかもですね。

缶詰1缶300万だと!?
山の上だからってインフレにも程があるぞ!よくいたら”300万七ツ石”って書いてある・・・・。どこの通貨だ!

とても冷えたおいしい水を頂き小休止の後再び新緑の中へ。今日は良い天気ですが、午後から曇りの予報。先を急ぎたいが慣れない荷物で思うように足が前に出ません。
実はここからブナ坂までの間にスマホ落としましたToT。つらいので頻繁に山旅ロガーで現在位置を確認していたのが原因でちゃんと収納してなかったようです。気がついて、”やべ!携帯がない、落とした~”なんて騒いでいたら後から来た前述の神様が”これですか?”ってスッと渡してくれて去っていきました。
その後、その方はテン場でも一緒で話す事はありませんでしたが”山の神様”とよばさせていただきました。

ブナ坂到着。
ここまで休憩入れて3時間半・・・遅いな><

長い樹林帯を抜けてみんな大好き!の石尾根に出ました!ここから景色は見放題!日なたが気になるが・・・

日なたで暑いけど、良い風が吹き抜けて気持ちいいです!
道もなだらかでサイコー^^

名物のダンシングツリーも元気でした!
約9ヶ月ぶりの再会ですね。

日当たりがいいのでつつじも咲いてました。
体は疲れているが、心はウキウキ!テンションあがりますね。

ウンコみたいなケルン発見。
地面にあったので、見逃しちゃいそう!

4時間かかって、奥多摩小屋到着です。テン場は早い者勝ちですので、急ぎたかったのですが結構時間かかってしまいました。かなりの数のテントが張れますが、平坦な一等地は5,6張ほどしかありません。密集していていやだったので、小屋側のちょっと離れた場所に設営。傾斜地の途中にちょっとだけ平坦なところがあったので、周りに張る人はいないだろう!ということで・・・。
2回目なのでサクッと設営できました。

奥多摩小屋は営業しておりません

家から担いできた冷え冷えのビール。冷凍したプラティパスと一緒に保冷バッグに詰め、内緒で奥さんのザックに忍ばせてきました。自分で持ってきたビールなのに、気がつかずにこっちが感謝されてみたり・・・。
”このために生きてるぅ~”  by奥さん
缶ビール一本の為とは”どんな人生だ?” 
こちらは飲まないので気持ちはわかりませんがね^^;

昼食をマルタイラーメンで軽く済まして、軽装になってからの山頂へ出発です。お昼過ぎの奥多摩小屋前は日帰りの人で賑わっていました。

行きは荷物が軽くなり元気なので、巻き道を使わずに小雲取も登っていきます。
上から見たテント場。結構テント増えてきたな。

山頂目前で、巻き道を使って前回行かなかった雲取山荘へ行ってみることとします。皇太子様が来たので立て替えて立派になったという噂。奥多摩小屋にも来てくれないかな?知らなきゃ廃屋寸前ですぜ!

そんなに時間はかからないだろうと気楽な気分でしたが、巻き道は思ったより長く結局雲取山荘まで30分以上かかりました。
こんな感じで細い道が延々続きます。

予想していたより時間がかかったので”もしかして三峰口へ向かってるのか?”なんてバカな心配をし始めた頃にやっと山荘到着です。巻き道は平坦で、危険箇所もなく楽ですがもっとすぐに着くと思ってたのでやたら長く感じた。腹ペコでラーメン屋に入ったら30分待たされた的な感じ。違うか・・
二階建ての山小屋とは思えないような立派なつくり。続々と到着した登山客を飲み込んでいましたよ。奥多摩小屋とは大違いですね。水場も勢いが全然違う!

雲取山荘のテン場は大混雑。平地はもう無しでした。もう15時なのであたりまえか。右に移っている青い人は、奥さんらしき人と巻き道を歩いていましたが奥さんが具合が悪かったらしくて一人で奥さんの分の荷物(推定30kはあったんじゃないかな?)も持っていました。自分達の前を歩いていたのですが、空身にちかい私達のペースでも全然追いつきませんでした。(バケモノ!)

雲取山荘から山頂までは、20分ほどですが、ご覧の急登が続き、きついです。気軽に山頂行ける斜度じゃなかったですね。

もうすぐ16時ですが、山頂はまだまだ賑わっていました。
昨年来た時同様ガスで遠くが見えん!

明治時代からあるという3角点。
山頂でおじさんが若い女の子に教えてました。

山頂でコーヒータイム♪と思って、バーナー持参しましたがまさかのコーヒーを忘れるという失態に気づく。。このために前日神戸屋で買ってきたパイを、スポドリで食べるという屈辱。

避難小屋の温度計。全然寒くないと思ってたら夕方なのに16℃もあった。小屋を覗くと7,8人が宿泊の様子。新しくて快適そうでしたね。

本日の雲取山は、眺望がない代わりに雲が取り放題でしたよ!あっという間にホワイトアウト!ですが雲は一瞬で通り過ぎます。

雲を取りに走る人。おやつも食べた上に本当の空身で元気!元気!

さっきまで居た避難小屋はあっという間に雲に包まれてました。。。

奥多摩小屋でトトロがお出迎え。
ボットン便所なので風向きがかわると、くさいくさい!

もうすぐ17時になる頃に帰宅。
テントもこれでマックスかな?この日は30張り以上はあった気がしますね。

夕ご飯の用意で水場に向かいます。
水場は、コースから外れていて5分ほど下ったところにありますが、結構急階段なので登山靴で行ったほうがいいかも。。

水場到着!
・・・・・・・・・・・・

っていうか、これ飲めるの?

まだ先に道が続いてますので、本当の水場はもっと先かな?なんて思ったりしましたが、ここのようです。うえの雨どいの先はただの沢です。

水場から戻ったら、こっちもガッスガス!
夕日が幻想的に見えますが、ちょっと怖いw

いつものようにインスタントのオンパレードです。
も少し慣れたら、ちゃんとした食材持ってきます・・・

まぁ、基本お湯沸かすだけなので調理とは言えませんが、ドライカレーメチャうまかった。また買って来ようっと!あとセブンイレブンのポテサラもお勧めです☆

食べたら、後はフリータイム♪なんだけど、ゴロゴロしていたらまだ明るい19時過ぎに寝ちゃいました。初日は大体前日寝不足なので、すぐ寝ちゃいますね。こんなんじゃランタンいらないな。
夜中に小雨が降って起きましたがすぐにまた寝てしまい、4時まで爆睡!夜は曇りで期待した星空はまた見れなかったけど、月の光って結構明るいっていうのがわかりました。
真っ暗な夜を想像していましたが、全然目が慣れれば周りは見えますね。

まぁ、明日は下山するだけですので気楽なものです。

つづく