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【登山】中央線沿線 小金沢連峰縦走 気軽に行っちゃだめだ!最高の富士山とともに縦走するコースは鬼のように長く、きつかった。。

記録
日程 2013年6月1日(土)
天気 曇り
山行スタイル 日帰り
交通手段   電車&バス
行程は以下のとおり
甲斐大和駅(9:30)⇒
小屋平(10:05)→
石丸峠(10:50)→
小金沢山(11:43)お昼休憩50分小金沢山(12:30)→
牛奥ノ雁ヶ腹摺山(12:50)→
黒岳(13:47)→
白谷ノ丸(14:01)→
湯ノ沢峠(14:31)→
大蔵高丸(14:59)→
ハマイバ丸(15:22)→
米背負峠(16:02)→
米背負峠登山口(16:27)→
天目山温泉(17:41)入浴天目山温泉(18:27)⇒
甲斐大和駅(18:41)
バス代
バス甲斐大和駅⇒小屋平 950円
天目山温泉⇒甲斐大和駅 300円

山登りをするようになって天気がよければ毎週毎週山で過ごすことが多くなってきました。なんか天気がいい週末は”山にいかないともったいない”って思うようになっています。
こうして、下山後にブログを書いている間にも次はどこ行こうかな?なんて考えていますが何か忘れている気がします。。。ずっとモヤモヤしてそれは何だろう?と思って過ごしていましたが、最近気がつきました。
山中では、とくに辛い時は
でこんなところに来ちゃったのだろう?
とか思ってしまっている自分がいることです!
長い登り、長い樹林帯、疲労した体での単調な下りなど山には楽しいことばかりではなくちゃんと辛いこともあります。考えてみたら、毎回最低一度は途中でいやになっている自分がいるのですね。
せっかくの休みに家でゴロゴロしたいのに”こんな遠くまで”来てしまって、しかも簡単にかえれない山奥になればなるほどふと思ってしまいます。
人間嫌な記憶よりも楽しかった記憶の方が残るので、大体登山中に襲いかかるこの思いは下山後には忘れてしまい、また山に行くということを繰り返しているような気がします。
皆さんもあるのでしょうか?

2週連続のテント泊で体力を消耗しっぱなしの週末が続いていましたので、今週は日帰りで山に行きもう一日は家でのんびりしよう!ということで、かねてから狙っていた小金沢山に行ってきました。
位置的には百名山大菩薩嶺のお隣で縦走も可能ですが、いかんせんマイナーなのか人が少なかった。大月市の秀麗富嶽一二景に選定されておりのNo.2ですが、標高はNo.1で唯一の2000超えとあって期待が高まります。

土曜日の早朝に早起きしてのスタートですのでいつもの事ながら寝不足です。
JR甲斐大和駅からバスに乗って登山口に向かいますが、さすが人気の大菩薩とあって朝から大混雑。
これは2本目のバスになりますが、臨時便がもう一台出て何とか全員乗れた様子。本当はは8;10発の始バスにのりたかったけど、地元の駅でタッチの差で電車に乗り遅れたorz地元のコンビニで昼ごはんの買出しをしていたのが原因ですが、山梨の駅は近くにコンビニが無いところも少なくないので(乾徳山でひどい目にあったので・・・)外せなかった・・。
しかも9:10発予定のバスが20分遅れで出発です。ここのバス会社段取り悪すぎてみんなあきれていた・・・。

バスに揺られて30分、石丸峠登山口に到着です。補助席まで出して満員のマイクロバスでしたが、小屋平でおりたのは4,5人程で残りは終点の上日川峠まで行っちゃいました。大菩薩は大人気ですね!
もう10時過ぎと当初の予定より1時間以上遅れてのスタートとなってしまいました。

開始早々急登りが続きます。小屋平の標高は1600m弱ですので、序盤で一気に標高を稼ぎますが、400m程度なのでそんなに長くは続きません。

この季節は、むしろこういう新緑が美しい!森林浴しながら進みますので気分がリフレッシュできて気持ちいい。

全体を通して笹が多かった。序盤は珍しがって写真とってましたが、後半は当たり前の光景になってましたね。

前半からの登りは、体がエンジン掛かる前で結構きつかったけどいい準備運動になりました。
今日の天気は、夕方まで晴れの予報でしたが空を見ると曇り空・・・。
富士山見えるかな?

登山道が崩れてしまったらしく、いったん林道に出て250mほど移動します。
まだ樹林帯の中ですので風は無く、暑かったです。

また登山道に戻りましたが、ここからは道が平坦になってきます。
天気がいいのにとにかく人が少ないルート。
ここまで4,5人しか会っていませんがこの後さらに少なくなります。

平坦な森を抜けるといきなり富士山お目見え!
近すぎて曇りとか関係なかったですね^^
これから向かう小金沢山と2ショット。

遠くから見たときは芝生のように見えたけど、すべて枯れた笹です。
広範囲で笹原が広がっていて景色が丸見えでサイコー!!!
大菩薩を彷彿させる気持ちよさでした^^

石丸峠到着。ここから大菩薩へもいけるみたい!
小金沢山方面は、富士山に向かって歩くことになります。
南アルプスも見えました!

小金沢山まではこんなところを下っていきます。
ここの道は大好きになりましたね!

山頂直下からは少し樹林帯になります。
結構ごつごつした岩などがあり登り甲斐がありますよ。

こんな細尾根もありますが、危険はありません。
マイナールートなのか看板などの標識はありませんが、テープはきちんとありますので迷う心配もないと思います。

山頂到着。ここでお昼休憩取りました。
お昼時にもかかわらず山頂は私たち以外に年配のご夫婦1組のみとのんびりしていました。
2014.3mですので、3週連続2000m越えしたことになります。
ちなみに本日の最高峰はここです。

秀麗富嶽の富士山はというと、もちろんバッチリ!毎週富士山を見ていますが大分雪が無くなってきましたね、っていうか今月末には山開きだ!

富士山を見ながらお昼を済まして出発です。
次は日本一長い名前の山に向かいます。

再び笹の道になりますが、草原を歩いているようでなんか気持ちいですね。
この山域では結構あるので定番なのかな?
視界が利くと目的地も見えるし距離感がわかって安心です。

小金沢山から20分ほどで到着!”うしおくのがんがはらすりやま”平仮名にしても長いけど、ローマ字はもっと長いw近所に富士山(標高)、高尾山(登山者数)、ここ(名前の長さ)と日本一の山が沢山あって幸せ!

ここからの富士山もすばらしい!ここも秀麗富嶽一二景ですね。
今日は、重荷から開放されたくて一番小さいバックパックで来ましたがパンパンです^^;

川胡桃沢ノ頭というところ。
ここもすばらしい景色っていうかどこも最高の富士山ばっかり!ここら辺から見飽きちゃってますが、なんか写真撮っちゃうのが富士山の魅力なのか・・・。

黒岳までは以外に距離があります。
絶景に気をとられてますが、縦走してますので細かなアップダウンで体力は結構使います。

黒岳山頂は、眺望がありませんのでチェックポイントとして通過。
まだ、2000m近辺を彷徨ってますね。
もう2時ですが、このときはまだまだ余裕でしたね。

岩の上を定住の地にしてしまった木を発見。
そんなに岩が沢山あるわけじゃないのに”なぜそこに根を下ろした?”って感じです。
自然の神秘ですね。

白谷ノ丸から富士山を望みます。
まだまだ先に続く尾根道、まだまだいくぜ!
ほんとに富士山に向かって進むので常に見えます。

白谷ノ丸を下る途中に白砂を発見!名前の由来かな?
ちょこちょこ、白砂の広場がありました。
本当に変化にとんだコースで飽きませんよ!

白砂の次は再び笹ロード。ちょっとした探検家気分で進みます♪

湯ノ沢峠到着。
ここで、すでに14:30。結構いい時間なので、しばし思案。。。
下山は米背負峠のパターンしか考えていなかったので、バスがあるかもわからない峠を下山するよりは下調べしたルートで!ということで先に進みますが、これでよかったのか・・・。

湯ノ沢峠からは”お花畑”という場所があって鹿の食害から植物を守る為にコースが囲まれています。ここのドアも開けたら締めましょう!

植生再生中なのか、季節じゃないのか、ただの原っぱでした。
こっちのコースは、登山者も少なく人的被害って言うよりは鹿の食害のほうが深刻そうでした。
正面の山はさっき下りてきた白谷ノ丸です。
左下に白い谷が見えますね。

保護区間の中はこんな感じでコースも決められています。
アップダウンも無くハイキング気分で進みます。

大蔵高丸からも富士山がきれい。
そういえば、今日は初めて山の名前に”丸”がつくピークに登りましたが”丸”はただ単に山頂が丸いからついた説と古代朝鮮語で山の意味の”モリ”もしくは現代語で峰を示す”マル”が語源ともいわれているそうです。
今日登った山(丸)の感じでは、前者の山頂が丸いからというのが説得力がありましたね。

本日最後の目的地の”ハマイバ丸”に到着です。
時刻は15:22と結構いい時間。かなり疲れているけど下山も考えるとあまりゆっくりしていられません。
でも、名前的な響きがかっこいいのでどうしても来たかったので目的達成!ハマイバは漢字で”破魔射場”と書きますが、これはこの土地の山に従事する人々が山神の加護を願い身の安全や豊猟を願い矢を放った山だからついた名前ということらしいです。

ハマイバからは一気に下山に向かいます。
ここは、赤土の砂で急斜面でしたので注意です。

米背負峠(米ショイダル)につきました。
ここから銃走路を外れて下山しますが、時間がもう16時回ってますので結構あせってました。

米背負峠下山道は、今日は誰も通っていないのかくもの巣が引っかかりまくり。道も、荒れ放題で鳳凰三山の下山を思い出しました。道迷いが多かったのか、新しい看板がたくさん立っていますが、時間等は書いてありません。

30分ほど下って下山口にでました。
しかし、ここからが長かった!舗装道路の林道を一時間半近く歩かされましたので・・・

長い長い林道歩きの始まりです。
一般車は入ってこないので、路上には木や崩れた砂や落石が放置です。
標識ももちろん無いので、あっているかどうかわからない道を一時間以上歩くのは精神的に辛かった。
精神以上に肉体的には限界が来て足の裏がめちゃめちゃ痛かったです。

途中の難所のトンネル。
このトンネルはあまり長くはないけど中で曲がっているので、入り口からは向こうの光が見えないので暗闇の中をしばらく進まなければなりません。
ヘッドランプ装着で急ぎ足でなんとか通過できましたが、1人じゃかなり怖そうですね。

一時間以上不安な気持ちで林道を下り続けた後にこれが目に入ってきたときは本当に”ホッ”としましたね。足裏が限界に達していたので・・・。もう17:40でしたので、登山計画自体は失敗でしたね。もっと精度を上げないとやばいな・・・。
最終バスの時間が18:27でしたので、私のみ入浴して奥さんはロビーで待機してもらいました。(スミマセン><)

なんとか7時前に駅に戻ってこれました。もう登山客は皆無で、駅は私たち2人のみで駅員さんももう仕事あがっていました・・・。疲労困ぱいで各駅停車にて、ゆっくり帰りました。

小金沢連峰縦走を終えて

いつもの通り読みが甘く朝一の電車の乗り遅れからバスの遅れなどでスケジュールがおしてしまいました。他の方のブログやヤマレコなどで、6時間もあればいけると思っていましたが実際自分たちが歩いてかかった時間は8時間弱でした。
ここは人も少ないのに富士山の絶景を常に眺めながら歩けるのでかなりお勧めです☆アップダウンもそこまで無いし、歩きやすかったと思います。最後の林道はちょっと・・・でしたが。
笹道、尾根道、白砂、深い森、そして富士山ありとバリエーションに富んだコースで飽きませんね。
ただ、大菩薩と比べるとマイナーな山域で人が少ないのである程度の経験もしくはきっちりとした下調べをしていかないと私達のように痛い目にあうかもしれません。
大菩薩嶺じゃ物足りない!っていうかたにはお勧め出来るコースですが、甲斐大和から行くなら8:10の始バスで来て余裕を持った行動時間を確保したほうが安心です。
中央線沿線の山に行きつくしてしまった!という人はいかがでしょうか?
きっと満足できると思いますよ!