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【登山】秩父の山 伊豆が岳 駅から駅への電車登山の入門編は”鎖場あり縦走ありお寺あり”と盛りだくさん

記録

日程 2013年6月9日(日)
天候 晴
山行スタイル 日帰り
交通手段   電車

行程

06:38 正丸駅
07:00 馬頭観音登山口
07:49 五輪山
08:11 伊豆ヶ岳山頂
08:34 古御岳
09:02 高畑山
09:28 中ノ沢
09:47 天目指峠
10:30 子ノ権現37分  参拝&休憩
11:33 浅見茶屋52分  昼食
13:21 吾野駅

プロローグ

6月に入り、東京も梅雨入り宣言しましたが一向に雨の気配がありません。
今月はどうせ梅雨だから・・・土曜日に予定を入れてしまい3週連続日帰りの予定です。(予定を入れてしまった・・・)
週末の天気予報は、曇りや雨の予報でシメシメと思っていましたが、先週、今週と予報が直前で変わりまさかの好天><
こんなことなら、”テントもって八ヶ岳でも行ってりゃよかった!”なんて後悔しても後の祭り。
来週も好天でも日帰りの予定です・・・・。
でも、日帰り用のザックと半袖、インソールを新調したのでテンション上げていってきました。

今週行ってきたのは秩父の伊豆ヶ岳。
都内からもそう遠くなく駅からアクセス可能なので人気の低山らしい。
昨年秋以降涼しくなってから行こうと思っていましたが、タイミングが合わずに結局今年になってしまいました。
予想外の天気に恵まれ、時期的には暑さでそろそろ限界でしたが新緑にかこまれ気持ちのいい登山となりました。

登山の様子

6:30 正丸駅

他の方のブログでは賑わっていた駅前広場ですが、時間が早すぎるのか登山客は2,3組のみで拍子抜け。
登山マップのコピーをもらって出発です。

いきなり平衡感覚がおかしくなる階段。
設計ミス!?なのか、微妙に降りづらかったです。

天気は、晴れ!まだ朝早いので気持ちいいですが、下山時には暑くなりそう。
登山口までは駅でもらった地図曰く”美しい集落が点在”する道を歩きます。
電車登山のメリットは、このような麓の町を歩き昔懐かしい子供時代に田舎に行った記憶がよみがえることです。
山中の自然も癒されるけどこのような田舎の町並みにも癒されていますね。

道沿いの沢を覗くと水の透明感が半端なかったです。
これが、アスファルトの道端にあるなんでいい場所だ~。

07:00 馬頭観音登山口

駅から20分ほど歩いたところの馬頭観音があるところで登山道にはいります。
山中でも見かける”名栗げんきプラザ”は後で調べたら、子供用のキャンプ場だったみたいです。

登山口に近いところは杉の植林の林です。
花粉で春は来れないな・・・。

まもなく登りになりますが、そんなにきつくはありません。
時間が早いせいか人がいませんが、人気のコースだけあって道はハッキリしています。

ザレの斜面は結構急で、ロープが所々にあります。
そんなに長く続かないので、さっさと登っちゃいます。

登りきると尾根に出ました。
木がトンネルのようで気持ちいいです。

07:49 五輪山

今日初の眺望が開ける尾根道(TOPの画像)を20分ほど進むと”五輪山”に到着しました。
公園のような広場になっている山頂にはまだ誰もいませんので通過です。

五輪山から5分も立たないうちに男坂と女坂の分岐に来ました。
人がいなかったら男坂行こうと決めていましたので、アタック開始!以前は通行禁止みたいでしたが、現在は自己責任にて通行可能です。

結構厳しいと思って覚悟してきましたが、斜面はあまり急ではない&取っ掛かりも結構あるので四つん這いになれば鎖無くてもいけちゃう感じです。
でも、距離は長いので油断は禁物。雨などで岩が濡れている場合を除けば、鎖場を多少経験したら問題なく上れるレベルですがあくまで自己責任で登ってください。

鎖の終点に”㈱金子?”会社名が彫られていました。
鎖を設置してくれた業者さんかな?
昭和50年だから、高度経済成長期で自分たちの親の世代ですね。

鎖場を登りきると最高の展望が待っていました。
晴れですが、気温がぐんぐん上昇しているので遠くはガスの中っていうのが残念。
どこの山かまったくわからん^^;

京都の鞍馬山ばりの岩の上の根っこです。
コース上なので、みんなに階段代わりにされているのが可愛そう・・・。

このテープがでてきたらコース上に大きな岩が出てきます。
左に巻き道が伸びていますが、事前に調べたところによると巻き道は崩れかかっていて岩を登って直進したほうが安全との事。
景色もいいし直登したほうがお勧めですね☆

08:11 伊豆ヶ岳山頂

伊豆ヶ岳山頂広場到着ですが、先客は2人のみとひっそりしています。
まだ8時と休憩には早いので、2,3言交わして通過です。

伊豆ヶ岳おばさんのレリーフもありました。
昭和40年のレリーフですのでそれ以前の方ですかね。
帰宅後調べると、ここで昔茶屋を開き”伊豆が岳のおばさん”として多くのハイカーに親しまれた平沼とめさんという方らしい。
30年程前まではこの山頂に東屋が残っていたらしいですが今は跡形も無いです。
このように皆の心に残る人物が居たというのは素敵なことですね。
高川山の登山犬”ビッキー”もそうですが、やっとついた~というハイカーを長年出迎え続けていたことを思うと心温まります。

山頂は縦長で、先ほどのレリーフのある広場の一段奥が本当の山頂となっています。
851mは本日の最高峰ですが、蜂がブンブン寄ってきてうっとおしかった!

伊豆ヶ岳山頂を過ぎるといったん急斜面を下ることになります。
ザレた道ですのでスリップ注意で下ります。

下りきると今度は古御岳山頂への長い階段です。
前を登っている単独の方は、下りはめっぽう早くて登りはゆっくりでしたので抜きつ抜かれつで結構逢いましたが最後の最後に下山口の浅見茶屋で食事をしている間に抜かれちゃいました。

08:34 古御岳

伊豆ヶ岳から20分ちょっとで古御岳到着。
眺望も無いので記録用の写真だけ取って通過しました。
ここを過ぎたあたりから逆周回の登山者とやっとすれ違うようになりましたが、みんなに”正丸から来たの?早いね~”ってよく言われました。
低山なので私達のように始発近くから動いている人は少ないのでしょうか?

古御岳からは小刻みに標高を下げますので緩やかな歩きやすい道となります。
この道も右は杉の植林で左は原生林と、よくある風景。
ここら辺の木はその昔江戸城築城の際にも使われていたそうで、川で4,5日かけて運ばれていたみたいです。
今じゃ3,4時間もあれば行けちゃいますね。

途中見かけた”山道”の標識。
山道っていわれてもどこいくの?って感じなので地名なのかな?
今日のルートのほとんどは”関東ふれあいの道”の一部になりますので、標識が親切で立派です。

09:47 天目指峠

比較的なだらかな道を歩いて天目指峠(あまめざすとうげ)に到着しました。
スカイツリーより下から”天”を目指すわけではないようで、天目=豆柿の方言、指=焼畑のことだそうです。
ここで、インソールの靴擦れが限界でしたのでいったん休憩して古いソールに戻します。

すぐに車道を横切ります。
山中で見かける峠は標高の一番高いところのはずですが、こことか奥高尾の小仏峠はなぜか山と山の間の標高の低いところになる気がします。

リアルドリームキャッチャー発見です。
蜘蛛の巣ですが年季はいりすぎで蚕の繭みたいな密度になってました。

天目指峠からは一転、急な登りが続きます。
次の目的地の子ノ権現までは高度差100m以上登ることになります。

この長い階段が見えれば最後の登り、もう一踏ん張り頑張ります。

竹寺との分岐まできたら、もうすぐ子ノ権現です。
まだまだ山中でお寺のある雰囲気ゼロですが・・・。

本日3回目の眺望の開けた所に来ました。
そういえばほぼ眺望無しの山中を歩いていたな・・・
でも飽きかなったのはなんでだろう?そういうところが人気のコースの由縁かな?

伊豆ヶ岳を縦走した方のブログや記録にほぼ100%登場する”白い手”いつもの後調べで何か判明しました。
寺の敷地内にあるので仏の手だと思いきや全然違いました。
この作品は彫刻家の西雅秋さんの作品でアトリエが近所にあるのだそうです。
子ノ権現のご住職さんが、個性的な人で”自分の色を出した寺院作り”を考えていてその一環で寺院内の敷地に置いているそうです。
こういうアート、面白くて好きです。
ネット上あちこちの伊豆ヶ岳の記録で見かけるので名物になりつつありますね。

10:30 子ノ権現37分  参拝&休憩

やっとつきました、子ノ権現”天龍寺”。
立派な茅葺の社務所が印象的。車で来れるのか、一般の参拝客も結構いますね。

足腰のご利益があるとのことで、登山者はもとより足の不自由な方たちにも信仰が厚いお寺です。裏手の奥の院まで上がると鐘がつけますので是非行って鳴らしてください。お寺めぐりも好きで結構まわったけど、自由に鐘をついていいところはあまりありませんでしたね。ただ、連打すると山火事の合図になるので2分間はあけてくださいねw

ここならではの奉納品。
サッカー部の方のスパイクもありました。
お互いの足腰の末永い健康をお祈りしてきました。

仁王様?と一緒に記念撮影☆かなりごっついので、迫力満点!でインパクトありましたね。
休憩を兼ねた参拝で40分ほど滞在しました。
もうすぐ11時なのでこの下の浅見茶屋で名物のうどんを食べよう!ということになり昼食はまだお預け。
まぁ、結構暑かったので持参したカップ麺を食べる気がしなかったというのが本当の理由。

屋根付きの駐車場を抜け、車道に一瞬でます。
景色がきれいですが、つられて正面の柵の間の登山道へいくと破線ルートみたいです。
正規のルートは左に折れている車道沿いに進みます。

すぐにこの看板。この終盤に甘味処ののぼりは反則でしょう!(うま~いとか書いちゃってるし・・・)
ここから25分ほど下るので、もう少しお預けです。

この”降魔橋”を渡れば登山道終了、ここから車道歩きとなります。

道端に咲いていた花。
花というよりは茎がピンクで目立ってました。

11:33 浅見茶屋52分  昼食

午前中のうちに何とか浅見茶屋に到着できました。
テレビでも何回か紹介されていますので、もう半分以上席が埋まっていました。
土台は本当の小民家を使っているので、建物的にも貴重なんじゃないかな?

物の手打ちうどんを食べます。
今まで食べたうどんの中でもこしの強さはトップクラス。
うどんと言うよりは”すいとん”に近い食感で、熱いつけ汁につけて食べます。
田舎風味でおいしかった!疲れてがっつリ食べたい時は食べ応えがあってピッタリですね。
ちなみに大盛りの写真です。

参拝者とハイカーで賑わう浅見茶屋。
息子さんも後をついでこの先も安泰。
いつまでも居たくなるようなのんびりとした空気感が奥さんのお墨付きをいただきました。
今日はうどんでお腹いっぱいになってしまったので、次回は甘味を食べに来たいですね!

一時間近く休憩した後は、駅まで約一時間の車道歩き。
昼からビールの大瓶を1人で1本空けたほろ酔いの奥さんは上機嫌で気にならなかった様子でしたが、最後の長い車道歩きは登山靴では結構きついですね。
アプローチシューズ買おうかな?

浅見茶屋からちょうど一時間ほど歩いて吾野駅につきました。6時間半かけて2駅歩いたことになりますね。贅沢な時間の使い方です。
近くに吾野の湧水が湧いていますのでお土産にピッタリです。欲張って、2Lのプラティパス満タンにてお持ち帰りしました。

まとめ

駅からアクセスできる人気のコースは、始発でやっつけろ!と言うセオリー?にしたがって早めの行動でしたが、混雑にあうことなく快適な山歩きが今週もできました。
13キロのミドルコースですが、序盤の男坂の鎖場、中盤の山歩き、後半の子ノ権現、そして最後の有名な名物茶屋と本格的な登山気分から観光まで楽しめる盛りだくさんのコースで充実した日になりました。
初心者に方には少々長くて厳しいコースですが、難所は特に無く道もしっかりしていて多少体力に自信があれば問題なく歩けちゃうコースです。
夏にはきびしい低山ですので、秋から春にかけて訪れるのがいいかと思います。距離もそこそこあるので、シーズンはじめの体力づくりにお勧めかも。
ただ、最後の車道歩き1時間はも少し短くならないものでしょうかね・・・。