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網笠山、西岳、権現岳 青年小屋テント泊 第2日目



青年小屋のテント場は今まで経験したテント場と比べ風がよく吹きます。
ちょこちょこ寒くて目が覚めてしまい1:30に目覚めてからはウトウトして熟睡できませんでした。
3時には準備する人たちの物音が気になり、もう寝れないな・・・と思って3:30に奥さんも起こして出発の準備に取り掛かります。

6月とはいえ日の出前はまだまだフリースとウィンドブレーカーで丁度いいくらいの寒さ。
刻々と変わる空にも後押しされて2日目の行動開始です。




~第二日目の行程~
青年小屋 420
編笠山 444
撮影15
青年小屋 530
朝食45
青年小屋 615
権現小屋 723
権現岳 735
ギボシ 830
青年小屋 930
テント撤収&青年小屋で一杯♪
青年小屋 1111
押手川分岐 1221
観音平 1323

タクシーにてスパティオ小淵沢




まだ日の出前ですが、5分おきに刻々と変わる空の色を写真に収めながらの準備です。
権現岳までは90分、編笠山は30分ですので、日の出を見逃さない為に先に編笠山に向かうこととします。




青年小屋横からは、雲海に浮かんだ富士山が今日も佇んでいます。
今年の夏は、登山者ラッシュだろうな~




大分明るくなってきたところでアタック開始!
青の人は私と同様に富士山へカメラを向けていますね。




前半は、見てのとおりガレ場です。
よくみて登ればペイントで道のマークがついていますので、明るければ迷う心配ありませんね。




ガレ場を抜けるとちょっとだけ樹林帯。
青年小屋から山頂まで本当に一直線の登山道です。
水はけが悪いのか?ぬかるんだ道を登ります。




山頂で待っていたものは360度の絶景でした!
南、中央、北、御嶽、冨士、金峰山の五丈岩までみえます。
もちろん八ヶ岳の面々も見えますので、日本の主要な高山すべてを見渡せますねぇ~
正面奥は北アルプスです。
今年の夏もいきたいですね!




山頂直下に看板発見。
観音平方面からの直登ルートで来た方用の看板ですが、笑っちゃいましたね!




こちらは富士山です。
周りに何もないので風がビュービューで寒いけど、景色がいいので長居しちゃいます。




ここで日の出。
権現岳の右からご来光~

これみる為に山に泊まってるって言っても過言ではないぐらいすばらしい風景です!




散々写真を撮ってから、いったん青年小屋に戻ります。
奥に赤岳が見えますね。
テン場も上から見るとカラフルでいいですね。




こんな岩がゴロゴロしたところを下ります。
溶岩石かな?

いったんテントに戻り朝食&休憩して権現岳への準備に取り掛かります。




6:15 いったん仕切りなおして権現岳に向けて出発!
もう大分明るくなってきましたが、気温はまだまだ肌寒いです。




前半は樹林帯の中を進みます。
この道が、適度にちょうどいい塩梅で傾斜があり高度を稼げて登り易い!(もちろんアタックザックのみの空身に近いからですが・・・)




まだ早朝で雲海も広がり最高に気持ちいい!
荷物が軽いとこんなにも気分が違うのか?と思っちゃいましたね^^
キレット小屋でのテント泊の人は尊敬しますね!
テント背負ってたら地面しか見てないよ・・・マジで



昨日苦戦したこんな登りも軽々登れて楽しいですね!
まだまだこの時間のこの場所では山で泊まった人しかいない時間帯ですので、ガラガラで静かなのぼりを堪能します。




ちょっと植生が変わり高山植物っぽくなってきたらそろそろ樹林帯が終わりの合図です。
この高山のみが持つ背の低い針葉樹の道の雰囲気・・・・大好きです!




樹林帯を突破すると、権現岳が大分近くになっていました。
ここからが結構楽しかった!




高山独特のガレガレの道になりました。
ここら辺から”八ヶ岳に来たんだ!”と実感できましたね。
楽しくてテンション上がっている私の脇には、再度頭痛が発生しはじめた奥さんが・・・。




権現岳小屋が見えますね。
もう2600mを超えていますのでテント場はありません。




こんなところも登るんだぜぇ~(楽しみ)
適当撮っていたらかっこいい一枚になってました!




鎖もバンバン登場して、落ちたら大怪我の道を進みますがゆっくり行けば問題ありません。
アスレチック気分で楽しいけど、奥さんの頭痛がさらに悪化しているのが気になります^^;




大きなトラバースを抜ける道ですが、テント担いでいる人もチラホラ見かけます。
マジ尊敬しますね!
こういう場所で外付けのマットがひっかかったら致命傷になってしまうのでちょっと考えなきゃですね。




途中でほっと一息。
登っているうちに雲が少なくなって来た~~!




権現岳のお隣の三角のピーク(ギボシ)を越えると八ヶ岳の盟主の赤岳がドーンと現れます。
一番奥の平らな山頂は硫黄岳ですね。去年登ったピークが丸見えです。




頂上手前で元気に咲いていました。
ほんと6月はいろんな花が咲いていて素朴できれいですね。




権現小屋は営業中でした。
かなり狭いので、収容人数もそんなに多くなさそうですが絶景が拝めます。




権現岳小屋で小休止して景色を楽しんでいたら晴れてきた~~




ちょっと登ると赤岳への分岐点。雲海がやばいことになっていますね。
こんなきれいな雲海は、やっぱり昨年の八ヶ岳以来ですね。




気温が上昇して雲が竜巻のようなかたちでゆっくり上昇していきます。
幻想的な景色で夢みたい!

こんな景色が見れるのも早朝だからこそです。
これだから、山に泊まるのやめられませんね!




権現岳山頂の一番高い岩にブルブルしながら登ってみました。
向こう側がスッパリ切れ落ちているので立つのは無理で~~す。
一応ここが今年最高点更新の2715mです。

右にあるのは、剣先でしょうか?
昇り降りするときに微妙に邪魔でした^^;




南端からみる南八ヶ岳オールスターズ。
曇りの予報だったのに山頂にいる間は天気めっちゃよかった!
感謝です。




キレット小屋方面の縦走路の入口に”長いはしご”があると地図に書いてあったので興味本位で一人でいってみました。

本当に長いはしごでした・・・。
って、これ降りるの怖すぎるだろ!




せっかくだから、一人で降りてみましたが、早朝のはしごは冷え冷えで途中で握る手のひらがジンジン痛くなって麻痺してきて怖かった。

でもいい経験ができました。荷物が軽いからこそできる経験ですがね^^;




行きには巻いた”ギボシ”のピークに帰りに登ってみました。
風化寸前の不動明王が祭られていました。

ギボシの由来の書いた鉄のプレートが山頂から2,3m下に落ちていたので拾ってこの像の左に立てておきました。由来は読んだけど忘れちゃった!修験道の山でギボシの”ギ”は”疑”だったけど他は記憶なし。
行った人誰か見てきてください・・・。




天気サイコーの中を下山します。
こうして写真見るとすごい所を通ってきたんだな@@

権現岳、予想以上に楽しかったよ~ ありがとう!




岩場を無事通過してギボシを振り返る。
あのトンガリ不動明王のいたところ。

権現岳に負けないくらいのインパクトですよ。
この頃から、団体さんをはじめガンガン登って来る人が増えました。




最高の景色を堪能して来た道をピストンで下山です。
ここら辺やっと奥さんの頭痛がとれたようです^^;




テント場に戻って30分ほど小休止のあとテントを撤収して最後に青年小屋を覗きます。
時刻は11時過ぎでテン場に残っていたのは私達が最後でした。




小屋には泊まっていないので”遠い飲み屋”は体験できませんでしたが、気分だけでもとビールとコーヒーを注文です。もちろんビールは奥さんの分。テントで10分程寝たら完全回復したらしい・・・




あとは下山のみですが、そこそこ長いですね。
朝一で編笠山に登ったので帰りも巻き道にて下山です。




登りよりも多少は余裕ありますので、見えなかったものが見えてきますね。
こんな印象的な木見逃すなんて・・・”どうかしてるぜ!”

ずっとみていると顔みたいに見えてくる。




こんなところ登ったっけ?ってくらい記憶が薄い・・・。
結構な登りだったのですね。きつい訳だ!なんて思いながらの下山です。
お昼を過ぎると気温が上昇してきてあたり一面ガスって来て眺望が全然なくなっちゃいました。




押手川を過ぎてからは、暑くて汗だくです。
2日分の汗のコーティングは耐えられない!
頭掻いちゃってますね。

ここまで来たら後もう少しです。




車のエンジン音が聞こえてきたらゴールです。
やっと登山口である観音平駐車場に到着です。

休憩らしい休憩を取らずに来たので、2時間ちょっとで下山できました。
このノンストップのおかげで月曜日は足全体が筋肉痛というよりも筋断裂したような痛みです。

屈伸するとももの筋が切れそう・・・

早速タクシーを呼んで待つこと10分ちょっとで無事もどれました。




事前に調べておいた道の駅の隣のスパティオ小淵沢にて2日分の汗を洗い流します。
600円の入浴料はリーズナブル!

なんかよくわからないけど”最強のパワースポット”押しがすごかった。

こちらは、伊勢いっても皇居行っても何も感じないので関係ないけど・・・。

ここからは市民バスがでているので、バスにて小淵沢駅まで行き(300円)ホリデー快速ビューやまなしにて帰りました~。


編笠山、西岳、権現岳をめぐって



特徴的な山容の編笠山と名物の青年小屋目当てで今回の山行を計画しましたが、一番面白かったのは権現岳というまさかの展開でした。

青年小屋は地理的にも八ヶ岳の最南部をめぐるには絶好のベースキャンプ地でとても有効なテントの使い方ができました。

テント場も広々していて全体的に平坦なので当たりはずれがなく急いで特等席KEEPってこともしなくてもOKですので、ごゆっくりこられてはいかがでしょうか?(私みたいに無駄に飛ばす必要なし!)

とても平坦な登山道をハイキング気分で八ヶ岳の森が堪能できる西岳、大きな岩と青年小屋から山頂まで一直線に伸びる登山道が印象的な編笠山、赤岳のような荒々しい岩とガレ場を経験できる権現岳とどれも甲乙つけがたく、それぞれ違った魅力がありますのでお腹いっぱいになること間違い無しですよ!

もちろん青年小屋で飲んだくれるってのもありですがね・・・。

でも晴れたら二日酔いの体に鞭打ってでも是非登ってください。

景色がハンパじゃありませんので!