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【北アルプス】燕岳 北アルプスと高山植物の女王の共演は予想の斜め上をいく絶景で素晴らしかった!

行程

穂高駅  5:00 (タクシー)
中房温泉登山口 5:45
第一ベンチ 6:14 
第二ベンチ 6:35
第三ベンチ 6:58
富士見ベンチ 7:26
合戦小屋 7:50~8:16 (スイカ休憩)
燕山荘 9:07~9:30 (荷物デポ&Tシャツ購入など)
燕岳山頂 9:59~10:20 (山頂撮影&景色にうっとり)
燕山荘 10:45~11:30 (ケーキとビールで)
富士見ベンチ 12:36
第二ベンチ 13:22
第一ベンチ 13:38
中房温泉登山口 13:58
有明荘 14:12~16:03 (入浴&休憩)
バスで穂高駅 17:00
18:14 さわやか信州最終便にて東京へ


今回は中房温泉登山口からピストンです。

早朝5:05の穂高駅から出る乗り合いバスに乗るために早めにホテルを出発しました。途中西友にて朝ごはんと非常用のおにぎりを買ってから・・・
10分前の4:55に駅についてみるとすでにバスが到着していて皆さん乗車中です。最後尾に並びましたが、乗れない感じ・・・
臨時便が出るのかなと思っていたら、タクシーの運転手さんが話しかけてくれて”相乗りで4人ならバスと一緒の料金でいくよ”
バスでは一時間の道のりですが、タクシーなら直行する分早くて40分で到着するとのこと。荷物もトランクに入れて快適で、ラッキーでした。

結構な山道を走ること40分で、中房温泉登山口に到着です。ちなみに自家用車の駐車場は満杯で、路上駐車がここから3キロ近く続いていました。道路を登山前にそんなに歩いたら登る前に疲れちゃいますね^^;
軽くストレッチしてトイレを済ましてから5:45に出発です。

燕岳までは、合戦尾根という”北アルプス3大急登”と呼ばれる登山道を登ります。北アルプス屈指の人気ルートの表銀座の登山口やここ数年泊まりたい山小屋ナンバーワンに君臨する”燕山荘”がありますので、北アルプスでも一番メジャーなルートです。
しかし、タクシーで来たおかげか思ったより人の少ない序盤戦となりました。
序盤からバンバン標高を稼がされる階段の連続です。

水場が序盤の第一ベンチにあるということでしたので、空のペットボトルに粉末のアクエリアスを入れて持って来ました。実際水場に行ってみると・・・・ただの沢でした。。。
沢といっても浅いので容器を寝かせなければならずペットボトルに入れるのに難儀しました。なんか浮かんでいるけどまぁいいや。

こちらが第一ベンチで登山口からは30分かかりました。自分的には昨日ホテルでぐっすり寝れた&先々週のテント泊以来の登山で荷物が軽いのですこぶる快調です。

特に休憩無しで第一ベンチから20分ほどで第二ベンチ到着です。
ここで、5分休憩して水分とお菓子補給。
看板に残り距離が書いてあると目安になってとても助かりますね。

快調に飛ばしてきたので、第二ベンチあとの平坦な道から徐々に先行者に追いつき始めます。
整備はされていますが、基本道は狭いのですれ違いや追い抜きはなかなかスムーズにできませんね。

途中にあった木の根の道。
根が大きすぎて木と根のバランスがおかしいですね。
長年の雨風と登山者に踏まれて露出してしまったのでしょうか?

平坦なのは第二ベンチを過ぎてから少しだけで、基本ガンガン登らされます。
それにしてもこの合戦尾根は”北アルプスの3大急登”といわれているわりには、北アルプスの入門ルートで初級者向きと紹介されていて矛盾していますね。
確かに危険箇所はなく道はしっかりしているのですが、勾配が初級者レベルじゃない気がします。

やっと眺望が開けました。表銀座の稜線でしょうか?槍はまだお預けです。
今日もなかなか天気よさそうです!

写真をいっぱい挟んだのですが、実際は第二ベンチから20分ほどで第三ベンチ到着。燕山荘まではちょうど半分の地点になります。
・・・通過です。

7:26富士見ベンチ到着。第三ベンチからは30分掛かりました。
富士見ベンチってことは・・・・

富士山見えた~~~
北アルプスからもこんなに大きく見えるのですね。
知らなかったので、感動しちゃったりして。。。

こちらは安曇野穂高方面の町並み。
昨日の景色を反対から眺めてるw
なんか不思議な気分です。

ここら辺から地面が少しづつ土から岩肌に変わりだします。
花崗岩の白い岩が早くも登場!
相変らず急登りの連続です。

私はまだまだ元気でしたが、奥さんの様子が変わりだします。こんなにのぼりの連続したのは記憶にないくらい登ってますね。道がいいから感じませんが、確実に疲労はたまっていきます。
テント担いでいる人も結構いたけど、ここをあの荷物で登るのは自分じゃ無理だな。っていうか”したくない!”

この看板が出てきたらもうすぐ休憩できる合図。
あと10分っていうのは、いい塩梅で頑張れる時間ですね。

なんとか登りきり合戦小屋到着です。
奥さんなんか前のめりですね。
ここで、初めてまとまった休憩をとることとします。

合戦小屋といえば、もちろんスイカ!スイカの苦手な方にはパインもあります。
イカなんて普段食べないけど、めちゃくちゃうまかった!水分たっぷりで喉の乾きも潤います・・・っていうか食べ過ぎてお腹ガボガボ
食事もできるようで、うどんも絶品だとか。

これでスイカを下から運び上げてきます。
このときはなぜか大量のザックが運ばれてきました・・・。
箱根や京都でみかける旅館までの荷物配送サービスかな?

たっぷり30分ほど休憩した後は、山ガールの憧れ?燕山荘を目指します。

合戦小屋から少し登るとチラッと槍が!穂先に雲が掛かってる~orz
でもテンションあがりますね。先を急ぎます。

多少登って平坦な道に出ると見えた~。
予想通り立派で、でかいな。
ここに来て自分はペースダウン。
イカの食いすぎか体が重く感じ、合戦小屋を出てから急に息切れすると頭がくらくらしてます。今考えると高度順応してなかったのかな?

あとは、比較的平坦な道をいきます。高度をかなり上げてきたので、もう植生が高山っぽくなってきました。
右の花は比較的どこの山でも良く見るレースフラワーで結婚式のときに良く使われる花ですが高山植物とは知りませんでした。

チングルマの群生発見!
山頂に近づくにつれて花が多くなってきました。なんか不思議な感じですね。

唯一の鎖場ですが、危険はありません。
登るというよりトラバースする感じですが、渋滞ポイントでもありますから要注意!

う~~ん、見えてからがなかなか着かない!じらされている気分です。というか自分の体調のせいかな?ここらへんが道は平坦なのにフラフラしていてきつかった。

やっと燕山荘の直下まで来ました。
噂どおりテント場だけなぜか残雪。
あの先は今まで見れなかった光景が広がっていますので、楽しみw

ドーン と北アルプスです。
階段を登り切ると絶景が待っていました!ここは燕岳にさえぎられて下界から見えない景色ですが、眼前には大パノラマが・・・
安物のコンデジと自分の写真の腕じゃ100分の1も伝わらないのが残念!
是非、自分の目で確かめてみてください!!!

ここが泊まりたい山小屋No1、噂の燕山荘か~
さすがに小屋前には人がハンパじゃないくらいいますねぇ~~
ん? なんだ左端に写っている人”白のスーツ”じゃないか!
ここは2700mオーバーの高山ですが、燕山荘はドレスコードでもあるのかい!なんて一瞬思った時期がありました。

なんと結婚式を挙げている方たちでした~~このあとブーケトスで盛り上がっていましたね^^
おめでとうございます、末永くお幸せに~~(せっかく燕なのに燕尾服じゃないのかい?
隣から奥さんに似た声で、”私もやりたいな~”っていう幻聴が聞こえてきましたが、高山病かな?

せっかくの結婚式なんだからもうちょっと笑顔でいられないのかね、君は?
見知らぬおじさんも祝福してるようです。

幸せなお二人を横目に再び槍チェック!しましたが、残念ながらちょうど帽子のように雲が掛かりっぱなし。あきらめて、燕山荘に荷物をデポッて、持参したサブザックに荷物を詰め替えて、燕岳山頂へ出発です。

もう道は山頂まで白砂の道。右には富士山や八ヶ岳、左には裏銀座と大パノラマの絶景の中、山頂目指します。

登りはじめてすぐにいましたよ、イルカ岩。
燕山荘の裏にも似た岩があって間違えるところでした。

もうなんていったらいいかわかりませんが、適当にシャッター押しているだけで絵になりますね。景色に圧倒されすぎちゃって、夢の中でお散歩している感じですね。

最後にもうひと登りのところで、見慣れた方が・・・
あ!先々週あったランドネのカメラマンの人だ!(先頭左の緑の人)
今回も撮影しながらっぽいのでこのときは声をかけませんでしたが、PEAKSの撮影でよく紙面に登場する山岳ガイドのかたや編集者の方々もいます。
下山時に第二ベンチで追いついた時に、カメラマンの方が ”あ!” っと気づいてくれて、また一緒に写真を撮ってもらいました^^。
来月号のPEAKSの撮影で前日から入山していたようです。てっきり平日オンリーだと思ってましたが、ハイシーズンの混雑している週末にも撮影しているのですね。
この日の燕岳が載るなんていまから発売が楽しみです。

またまた意外な出会いでテンションがあがったところで、めがね岩。隙間が2つあるだけでめがね岩なんて、ちょっと無理あるんじゃないかな?
造型は面白いですがね。

山頂近くになりもう地面は真っ白の別世界。
こんなところまで木の階段があります。
山小屋の皆さんのおかげで安全に登山楽しめます。ありがとー

9:59 山頂到着。休憩入れて4時間ちょっと到達ですのでまずまずのペースかな?まぁ、今回は日帰りの荷物で軽装なので登りも思ったよりもつらくなかったですね。

山頂からパノラマの景色を楽しんでいると、どんどん人が増えてきました。
いくら人が増えてもすばらしい景色は減りませんので問題無しです。
皆さんもいい思い出となったことでしょう!

山頂から燕山荘方面を振り返る。表銀座の稜線がきれいに伸びていますね。
いつか、縦走できる日がくるのかな?
あ~、サイヤ人のように一度瀕死になったら飛躍的にパワーアップしないかな?毎回毎回ひどい筋肉痛になりますが、大してパワーアップしてる気がしないのが地球人のつらいところ・・・

20分ほど山頂で景色を楽しんだ後は、再び燕山荘に戻ります。ほんとにこの山頂から燕山荘までの道は絶景で、何度でも歩きたい道ですよ!
コースタイムは1時間とありますが実際には30分ほどでいけますし。

行きには絶景で見逃していたコマクサの群生発見!
こんなにポツポツ咲くものなんですね。

高山植物の女王を北アルプスの女王でみる贅沢。
初めて見ましたが、可憐で小さかったけどたくましく咲いていました。

再び槍チェック!っていうか槍見ながら歩いているので・・・。
もうちょいだ!
がんばれ!
あがれ~~!(ラピュタのバズ風に)
(雲)
・・・・・・・・・・・

これ以上無理でした。今日の最高の槍は、上記でご勘弁を・・・
午後にはガスって槍自体見えなくなりましたので。

絶景を見ながらあっという間の山頂往復で大満足ですが、せっかくだから燕山荘名物をいただきにいきます。

そう!ケーキは燕山荘の名物的存在なのではずせませんね!
9月にはケーキフェアーがありますので次来るときはその時期かな?
下界に来るとなんでもないケーキですが、山で食べるとなんともぜいたくな気分に・・・

いつまでも見ていたい景色でしたが、雲も多くなってきたので下山。
バイバイ燕岳、また会いましょう!

後は来た道をピストンで戻るだけですので思いっきり省略~~
ゆっくり温泉に入ってから16時の最終バスで穂高駅に向かう予定です。
午後ですが、年配の団体さんがゆっくり登ってくるので心配になっちゃいました。

小休止をしながら14時ちょうどには下山完了。帰りは2時間半でしたので、結構飛ばしましたね。
14:15のバスに間に合っちゃう時間ですが、背中が汗でべっとりでとてもシートに座れる状況ではなかったのでちょっと足を延ばして有明荘で日帰り入浴することとします。

中房の登山口から10分ほど車道を下ると立派な建物が見えてきました。
燕山荘グループの有明荘で宿泊も可能です。

燕グッツのオンパレード。商魂たくましいですね!Tシャツはここでも買えますので買い逃した方はここで・・・。

アルカリ性の温泉にゆっくりつかってさっぱりしてから16時の最終バスにて穂高駅に・・・。。
高速バスは途中少し渋滞しましたが40分遅れで日野に到着。22:30には家でのんびりしてましたとさ。