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【登山】北関東の山 谷川岳 百名山 日本3大急登の”西黒尾根”より登る!

記録

日程 2013年8月4日(日)
天気 曇り時々雨
山行スタイル 日帰り
交通手段   車

行程

7:48 谷川岳ロープウェイ駐車場
7:57 西黒尾根登山口 
8:12 鉄塔 
9:43 ラクダの背
11:00 肩の広場
11:26 奥の院 食事 12:03
12:09 オキの耳
12:28 トマの耳
12:41 肩の小屋
13:49 熊沢避難小屋
14:24 ロープウェイ駅

プロローグ

谷川岳に行ってきました。
去年の8月にも天神尾根を使ってピストンしていますので、ちょうど一年ぶりとなります。
夏休みが始まり、電車派にとっては要チェックの青春18切符が使用可能です。
自宅から谷川岳の最寄り駅土合まで普通列車のみの往復の電車賃は6000円ほどかかります。
なんとか利用してみようと普通列車利用でシミュレーションしてみましたがどんなに早く出発しても、最寄りの土合駅に着くのが10時となってしまいます。
新幹線を使っても9時ちょっと前。
日帰り登山をスタートするには、致命的に遅い。。。
ってわけで、あきらめて車で行ってきました。

登山の様子

朝5時に出発して、7時半には谷川岳ベースプラザに到着。
渋滞もなくスムーズに来れました。
ここで登山届を出して、出発です。
7時からロープウェイは運航していますが、まだまだ人もまばらでした。
5階建ての駐車場ですが、2階部分には駐車できました(500円/日)。

前回はここからロープウェイにて天神平に行きましたが、今回は徒歩で登ることとなります。
そう、日本3大急登とされている”西黒尾根”目当てです。

車道を10分ほど登ります。
ヘアピンカーブを2,3個越えたあたりの左手に登山道はあります。

7:57 登山口

道路から見上げたところですが、のっけから急登です!
人気の谷川岳ですが、こちらのルートは人もまばら・・・。
まぁ、快適でいいですがね。

最初の一時間ほどは樹林帯での登りで眺望は無しです。
1200mほどの標高を4キロ弱で稼ぎますので急ですが、登りやすく道迷いの心配もありません。

先行していたパーティーの騒ぎ声が聞こえてきたから何かと思ったら、サルでした。
動物写真はいつも撮ろうと思ったら動いたりでうまく撮れた為しがなかったのですが、今回は目線ももらってうまくいきました。

8:12 鉄塔

ヤマレコでよく見る鉄塔に着きました。
早速休憩している方たちがいましたが、まだ15分しか歩いてないけど・・・
天気予報では、曇りまたは霧時々晴れですが中央分水嶺に位置する谷川岳に天気予報は通用しません。

まだまだ、ぐんぐん登ります。
危なくもなく登り甲斐のある斜面が続きますが歩きやすいので、この時はまだまだ楽勝でした。

大きすぎて撤去できない大木が、コースのど真ん中に横たわっていました。

まだまだ登ります。
眺望がないので変わり映えのない画像ですみません。
でも、いい感じの斜度で登っていても楽しかったです。

たまに平坦な道になると逆L字型の木がありました。
座ろうと思ったら、座面にコケがびっしりであきらめました。
なぜこんな形に生えているのかは、自分の目で確かめてください。よく観察すればわかりますよ!

木の向こうが明るくなってきました。
そろそろ森林限界を超える合図でしょうか?
谷川岳は、独特の気象条件の厳しさで通常よりも森林限界がかなり低いそうです。
まぁ、2000m以下ですので・・・ってなめちゃいけませんね。

登山口から約一時間で早々と樹林帯を脱出しました。
ロープウェイの山頂駅が見えますね。片道1200円でしたので、1時間でこなしました。
ここからは、背の低い高山植物の植生に変わり岩場歩きとなります。

はじめの鎖場です。
デコボコしていて手がかりが豊富なので難しくありませんが、岩がツルツルですので雨が降ったら結構危険ですね。

鎖場をクリアーすると谷川岳が姿を現しました。
山頂はガスの中・・・。
この斜面は一ノ倉沢でしょうか?

樹林帯を抜けると気持ちのいい尾根歩きになります。
景色に見とれていて忘れがちですが、一応3大急登。のぼりは続きます。

ニッコウキスゲもチラホラ見られます。
自分には鉄砲ユリにしか見えないです。

頂上は見えないけど、まだ結構ありますね。
尾根に出てからのほうが樹林帯よりも長いです。

鎖場もチョコチョコ登場してきますが、アスレチック気分で怖さはありませんでした。

谷川岳特有の岩質は、このように表面がツルツルですので雨が降ったら注意が必要です。
乾いていれば高度感もあまりないので問題なしです。

9:43 ラクダの背

ラクダの背と呼ばれる尾根です。すばらしい稜線ですね。
奥さんは景色がダイナミックで楽しい!といっているけど自分はこの辺でバテました。
足が上がらないToT

ガン沢の頭?巌剛新道との分岐です。
こっちもいつか歩きたいですね。

最後の一踏ん張りです。
見えているのになかなか近づかないのは、疲れているからですね。

ガレ場歩きが続いていますので、確実に疲労がたまってきました。
天気は、下り坂でどんどん雲が多くなってきます。
去年もガスっていて眺望があまりなかった気がします。

まだまだ急斜面は続きます。
しっかりと手足を使って落石に注意しながら登ります。

曇りで遠くは見渡せませんが、谷川岳自身を見ながら登れますので飽きませんね。
ごつごつとしていてかなり男らしい山容ですので、惚れ惚れしますね。

氷河期のなごりの岩です。
斜めですが、平らなテーブルみたい。
ガレ場の途中で急に現れます。

登ってきた道を振り返ると雲が尾根を中心に左側にはあるのに右側にはありません。
さすが中央分水嶺
こんなにはっきりとした光景は初めて見ました。

やっと近づいてきました。トマの耳(左)とオキの耳(右)
この先で天神尾根コースと合流しますが、人がかなりいるのが遠目からもわかりますね^^;

合流地点です。
この看板からは、都会に入り込んだかのように人人人になりました。

西黒尾根とは反対側の斜面です。
こちら側もきれいな尾根が続いています。

11:30 奥の院

トマの耳、オキの耳と大混雑でしたので一番奥になる奥の院まで来ました。
トマ~奥の院までの細い尾根道にも座って食事している方もいて、スラム街さながらの光景でしたね。。。
ここでお昼休憩を取りますが、雲行きが怪しくなってきました。

12:03 下山開始

30分ほどお昼を食べながら休憩していると雨が降ってきました。
霧雨だったのですぐやむだろうとタカをくくっていたら結構濡れちゃって寒くなっちゃいました。
急いで雨支度をして下山開始です。

12:09 オキの耳

本降りになってきたので、あっという間に山頂は人もまばらになっていました。
ゆっくりしたいところですが、眺望もゼロなので写真のみで通過です。
手前にあるトマの耳山頂近くはゴミがひどくて残念でした。
西黒尾根ではほとんど見かけなかったゴミも天神尾根では結構見かけたので、ロープウェイで手軽に来れるということは登山マナーの意識が低い方たちもたくさん来ているということですね。
関係ないけど今年世界遺産登録で人気沸騰中の富士山が心配になってきました。

さぁ、ここが渋滞の始点です。雨が降り出したのでみんな一斉に下山し始めたようです。

12:28 トマの耳

トマの耳でも一枚。
このころ雨足が結構激しくなってきています。
西黒尾根での下山は、雨のためなくなりました。
ここは素直にロープウェイで帰ることとします。(レストハウスもあるしね)

もはや視界はこんな感じでゼロ。
登りで多少景色が見えたのは幸せだったのかもしれない。

12:41 肩の小屋

肩の小屋も混んでるのでペットボトルのお茶だけ買って通過。

途中で見つけたきれいな花。
ユリ系でしょうか?この花はここでしか見ませんでしたね。

晴れていれば素晴らしいクマササの尾根道ですが、ご覧のとおり。
天狗のたまり場を過ぎてからは、岩斜面の下りになりますので渋滞が一層ひどくなりました。。。

雲の動きが早くて見ていて飽きませんね。
この1分後にはあたり一面真っ白になっちゃうなんて想像できません。

雨は弱くなりましたが、濡れた岩が滑りますので慎重に下ります。
道が細いので抜かせないのがつらいところ。
天神尾根も一応登山道ですので軽装では来ないほうがいいですね。

13:49 熊沢避難小屋

渋滞のままずっと下り続けてやっと避難小屋まで来ました。
ここからは樹林帯で、道もなだらかになります。

ここからは登山者と観光客とが入り混じっての下山です。
前の黄色いお母さんは、タウンスニーカーで来ていて思いっきり尻餅ついてました。
この雨は気の毒だったですね。

14:24 ロープウェイ駅

避難小屋から30分ほどでやっと下山完了です。
このころには雨もすっかり上がっていました。お昼を途中で切り上げちゃったのでお腹ぺっこぺこ。
レストランへ一直線!

味噌ラーメンとミニカレーの1000円セット。
こういう昭和というか子供のころプールで食べたような食事は今となっては貴重ですね。
腹が減っているときは、何でもおいしい!という言葉通り。
この食堂では谷川岳の美味しい水が飲み放題です。

去年は30分ほど乗車待ちしたので今回も覚悟していたのですが、レストランで時間をいい具合に潰したおかげで待ち時間0分でした。

おまけ 土合駅

まだ15時ですので、土合駅に立ち寄ります。
鉄道ファンのみならず人気の駅です。
なぜかというと・・・

この階段です。水上から下り方面のホームから改札までは、新都心線真っ青のながーーーーい階段と通路を通らなければいけません。
映画クライマーズハイのオープニングにも登場した階段です。

下からここまで300m以上歩かされていますので合計で500mはあるんじゃないでしょうか?日本一のモグラ駅という看板は伊達じゃありませんね。

帰りはどうせ渋滞しているので、ちょっと足を延ばして沼田の郊外の温泉でゆっくり浸かりました。
行きに2時間半で来れた道を、4時間掛けて帰りました。