いけるところまでいってみよう

おでかけ、登山、体験談などなど・・・

【登山】北アルプス 奥穂高岳 とりあえず上高地からの長い長い道のりを経て涸沢にテントを運ぶ編

記録
日程 2013年8月11日~13日
天気 おおむね晴れ
山行スタイル 2泊3日 テント泊
交通手段   高速バス&電車

初日の行程は以下のとおり
5:38  上高地バスターミナル
5:47  河童橋
6:43  明神館
7:30  徳沢
8:32  横尾
9:52  本谷橋
11:38 涸沢ヒュッテテント設営

とうとうやってきました!お盆休み。祝日は仕事なので、3日以上の休みが取れるのはここしかありません。
今年はお墓参りもせずに、すべてを山に捧げる覚悟で計画を立てていました。
その計画とは・・・・
①涸沢でテント張って日本第3位の奥穂高岳登頂
②そのまま帰らずにいったん松本市内に下山して仕切り直し
③松本からアルペンルート立山入り
雷鳥沢キャンプ場で幕営して室堂を見下ろしながらぐるっと立山三山縦走
合計5泊6日の長旅でしたが、無事計画通り帰還できました。

今年のメインイベントともいえる長旅がスタートです。

8/10 22:45灼熱の熱帯夜で汗ばむ陽気の中、なぜが新宿の東京都庁の地下にいました。
そう!初体験の深夜バスにて上高地を目指します。
23:00に出発して平湯バスターミナルには5時前には到着するとのこと。
深夜の高速を順調に走ります。

ウトウトするも2時間おきのサービスエリアの休憩に起こされ、予想通りというか案の定まったく寝れず・・・。
平湯にて4:50発の上高地行の低公害バスに乗り換えます。

30分ほどで上高地のバスターミナルに到着。
まだ早朝の5時過ぎですが、この混雑!
寝不足も手伝って時間の感覚がおかしくなってくる・・・
さすが上高地!さすがお盆休み!ってところでしょうか?
東京とは打って変わって涼しく快適な朝です!

入念に準備をして出発です。まずは小梨平のキャンプ場を横目にスタート。
普段登山用のテントしか目にしないのでキャンプ用のテントをみてびっくり!立ったまま入れるような巨大なテントもあり、大きなドームの中でプラネタリウムはたまたサーカスでもやってるんじゃないか?とか考えながら横切ります。

上高地の朝はとても気持ちいい!朝のお散歩気分で進みます。
今日は天気良さそうだぞ~

明神までは、過去に何度か歩いたことのある道です。
ご覧のように整備されていて歩きやすいです。

6:43第一のチェックポイントである明神館には一時間ほどで到着。
ほぼコースタイム通りですね。
観光時はここで折り返しますので、ここから先は未踏の地。ワクワクしますね。

といっても急激に景色が変わるはずもなく同じような道を進みます。
でもさすが上高地、まったく飽きることがありませんね。
まだまだ幻想的な朝日の中を進みます。

澄んだ空気、透明感いっぱいの川、過ごしやすい気温・・・
昨日の灼熱地獄の新宿は何だったのだろう?

こんな感じでずっと平坦な道が延々続きます。いまの時間を歩いている人は、ほぼテント背負っています。
テント背負っているせいか北アルプスのレベルの高さなのか、普段ほとんど抜かされないのにドンドン抜かれますので、後ろの足音を気にしながら歩いています@@

とっても快適そうなテントサイトが見えてきたらもうすぐ第二チェックポイントの徳沢はもうすぐ。
ここまで来ると山岳テントばかりですね。

7:30氷壁の宿でおなじみの徳沢園につきました。
明神からは50分ほどかかりましたのでほぼコースタイム通り。

ここまでは車両が入れますので上高地のホテルとそん色ない様子。
おしゃれな案内看板もあります。
ここのソフトクリームは有名ですが、下山の楽しみにとっておきましょう!

軽く休んで再開。まだまだ平坦な道が続きますので余力ありますね。
コースは基本日陰ですので、快適に歩けます。

8:32横尾到着。ここから涸沢方面と槍ヶ岳方面に分かれます。
槍ヶ岳まで11Km”の看板を見てちょっと心揺らぎました。
ここからは道も狭くなり少しずつ登山道になっていきますので、たっぷり休憩しておきました。この時間になると日なたはもう暑いですね。
それにしても人が多い!

お約束の横尾大橋で一枚。
なんでこの橋はみんなお約束のようにブログや雑誌に登場するんだろう?

やっと登山道らしく細い道になり若干のアップダウンが出てきました。。。。
って今までどんだけ平坦で楽な道だったんだ!
地図見るとぐるっと巻いているのがわかります。

屏風岩がドーーーンとお出迎え。
ここら辺から下山の方がチラホラ。
すれ違い待ちしながら進みます。

9:52
最後のチェックポイントの本谷橋に到着です。
この橋すごい揺れる・・・

ここからは一気に標高を上げる登りに入るため、小休止して備えます。
暑いので沢の水を頭からかぶっちゃいました^^

さぁラストスパートの登りです。
荷物が重くてスパートできませんがね。
階段状になっている岩を延々登り標高を上げます。
今までが楽だった分、開始5分できつい・・・

「はぁ、はぁ」
しゃべる余裕もないくらい息も切れ切れでゆっくり登ります。
寝不足の影響か、あっという間に体力がなくなっていくのがわかります・・・。

しばらく樹林帯の中を登りつづけると視界が開けました!
なんか奥地に来たって感じ!だけど、まだかなぁ~~?

沢に出ました。相変わらず登りつづけています。
平坦とはいえ10km以上長距離歩いた後の登りはきつい・・・
もう足が上がらなくなってきましたよ。。

雪渓が現れたらもうすぐ!ですが、もう限界。。。
溶けかけの雪で足元も滑るので余計疲れますし、雪渓の中では休めません。
今年一番疲れたかも・・・10mいや、10歩おきに休憩したい気分でした。

11:38 涸沢ヒュッテ到着。
上高地からほぼ6時間、やっとついた!
もう歩けません・・・
寝不足のせいだと思いたい!ほど情けない。

ちょうど物資を運ぶヘリも到着。
名物のおでんの具かな?

とりあえず重い荷物から解放されたいのでテントサイトに向かいます。
すでにたくさんのテントが張ってありますが、これからさらに増えます。
もうテント張るのも嫌なくらい疲れちゃいましたが、そうもいっていられません。

疲れた体にムチ打ってやっとの思いで設営完了!
基本岩場ですので、場所探しで右往左往しましたがなんとか張れました。
ペグは刺さりませんので、そこらへんの岩で固定します。
昼寝したいですが、天気が良すぎてテント内はサウナ状態でいれません。

ヒュッテに戻って、雲上のテラスにて腹ごしらえ。
景色最高ですが、日向なので暑い・・・

テラスから涸沢カールを見上げる。
きれいなすり鉢状の形です。
左は前穂、右は明日登る奥穂です。

食事作るのもめんどくさかったので、カレーとおでん注文!
美味しかったです。
っていうか何喰ってもこの時はおいしく感じたと思います。

お腹もいっぱいになってもう限界。
暑かったけどテントにもどって気絶するように仮眠。
起きたら汗だくでした。。。

少し回復したので、涸沢小屋まで足を延ばしてみました。ソフトクリーム!?
500円でしたが、食べちゃいました。
あとは、だらだら過ごして夕食後にまだ明るいうちに寝てしまいました。

夜中に目を覚ますと満天の星空。天の川初めて見ました。

明日は、ザイテングラードから奥穂へ・・・。

https://kaipapablog.com/tozan-okuho