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【登山】立山三山縦走 登山&下山編 劒岳を横目に室堂をぐるっと一周、快晴の絶景登山!

行程は以下の通り
5:00  雷鳥沢キャンプ場
6:05  別山乗越(剣御前小屋)
6:17  剣御前山
6:35  別山乗越
7:02  別山
7:15  別山北峰
8:44  富士の折立
9:01  大汝山荘  9:25
9:27  大汝山山頂
9:45  雄山山頂  10:20
10:55 一の越山荘
11:46 浄土山立山堂山荘で昼寝30分
14:00 雷鳥沢キャンプ場


最終日 撤収&帰路
6:50  雷鳥沢キャンプ場
7:35  室堂ターミナル以下乗り物移動
9:30  扇沢
10:10 信濃大町駅

立山2日目の朝が来ました。
今日は立山メインの三山縦走です。
夜中の一時ごろに天気が気になってテントから顔を出したらまさかの満天の星空でした。
これはもしや?と思い再度眠りにつきましたが、4時に起きた時には見事な曇り空・・・
山頂付近も雲の中で眺望が期待できる状況ではありません。
せめて剱岳でも・・・と藁をもつかむ思いで出発です。
まずは剣御前まで一気に標高を上げます。

涸沢もきれいでしたが、ここ立山のほうが花がたくさん咲いていてきれいです。
高山植物はひっそり咲いているイメージでしたが、ここは結構群生していますね。

一時間ほどずっと登りが続きますが、荷物が軽いので問題なしです。
剱岳に行く人たちは、ここをテント背負って剣沢に向かいます。
途中若い女性の単独で80L位のザックを背負って登っていた@@

6:05 別山乗越
ちょうど一時間ほどで登り切りました。この時点では剱岳は雲がかかって全貌が見えません。

別山乗越から剱御前山までは10分ほどで行けますので行ってみることにします。
こういう気まぐれな予定外行動が後々の体力切れ時に効いてくる気がします。。

剱御前山山頂にて剱岳ですが、霞んでいてよくわかりません。あそこはしばらく見るだけでいいや。
テントだと行くまでも大変だし、行ってから大変!?

再び別山乗越まで降りてきました。
ここは立山側から剱岳に行く人は必ず通るルートかな?
ヘルメットをぶら下げている人が結構いました。

少し休憩したのち、別山に向かいます。
雲がドンドン取れてきているので期待できますね。
早朝のせいかまだまだ人は少なかったです。

剱御前小屋よりガレ場を30分ほど登ると別山(2880m)です。山頂は平らで広かったので休憩している方たちが結構いました。
ここから10分ほどのMAPに剱岳の眺望のいいとされる北峰に行ってみます。

空気がクリアーになってばっちり正面より剱岳がみえました~~!
荒々しい山容が男性的ですね。いつの日か行くことがあるのかな?見た目はとても登れそうにありませんね。。

別山山頂まで一度もどって雄山方面の縦走路へ向かいます。
下から見ても素晴らしかったが、実際縦走路に立ってみるとより素晴らしい!
適当にシャッターを押せば雑誌で見る風景が撮れます。

気がつけば雲一つない好天になっていました。
大迫力の縦走路に思わずガッツポーズです♪

左手にはこのような美しいカールが広がっています。これを常に見下ろしながら歩けますので、前後左右の雄大な景色に圧倒されています。
さすがアルペンルートだぜ!

こちらは右手の室堂平方面。箱庭みたいですね。。

富士の折立目指してどんどん進みますが、ここら辺から私が燃料切れ。
ガクンとペースが落ちて奥さんにおいて行かれることもしばしば。
登りがきつい!きつい!

やっと大汝小屋が見えてきました。
高所なのかただ単にバテているだけなのか、ヘロヘロです。
でも景色が素晴らしいので疲れていても足は止まりませんね!

滑り込むように小屋に入ってうどんを注文します。
ここの小屋は入った途端お香の匂いが漂っていてレゲエの匂いがする小屋ですね。
実際小屋番さんもロン毛に髭で話しかけずらい雰囲気でしたが、お話してみるととってもいい人でした^^

うどんスペシャル900円を注文しましたが、うどんのほかにいなり寿司2個付きでとってもリーズナブル。
お腹減っていておいなりさん食べた後に気がついて写真撮りました^^;
ほかにもカレー700円とか、定食などあって3000mとは思えない良心的な価格で雷鳥沢周辺の山小屋より安かったのにはびっくりしました。

小屋から大汝山の頂上までは5分ほどです。
うどんでなんとか回復し先へ進みます。
ここから先はしばらくこのようなガレ場が続きますので落石に注意です。

立山最高峰の大汝山山頂(3015m)です。運悪く20名ほどのツアーの方たちがまさに2班に分かれて山頂で記念撮影していて待ちそうだったので、写真のみとって通過です。

大汝山から雄山まではコースタイムで20分ほどですので、すぐに3000m峰を2こ制覇できますね^^
雄山は信仰の対象の山ですので山頂の一番高いところに小さいながらも立派な神殿があります。
大汝山からのコースは社の裏側にでる事となり、メジャーコースである一の越方面から登ってきた人に”どっからきたの?”って顔で見られる事となります。

頂上へは入山料500円を払って山頂で祝詞お払いとお神酒をいただけます。
この頃には雲が出てきて槍ヶ岳方面は残念ながら見えませんでした。

山頂にある石は信者の方が下界の河原より願い事を書いて持ってきたものだそうです。
富士山、白山とならんで日本三大信仰の山といわれる立山は、白山と高さを競っていたらしく少しでも高くと信者の方が石を積んでいたそうです。

神主さん曰く社前にあるこの石が本来の雄山山頂の石だそうで、周りは後から積み上げた石みたいです。5分ほどの祈祷が終わりお神酒をいただくと、次の方たちが祈祷を待っていますので山頂ではゆっくりできません。
直下の社務所で巫女さんがお湯を入れてくれるカップラーメンをいただき下山します。

山頂から一の越小屋まではかなりの急降下になります。
観光客のくる行動コースにしては急角度のガレ場ですのでかなり危険です。実際本日一番危なかったのはここでしたね。
まだ、10時過ぎと、これから登ってくる方が圧倒的に多いのですれ違いに時間がかかります。
山のルールを知らない方々が圧倒的に多いので、一度登り勢力が登り始めるといくら待っていても列が途切れませんので声をかけましょう!

中腹から山頂を振り返る。7割観光、3割登山者という感じでしょうか?
かなり年配の方や、小学生以下の子供もいてこんな急斜面大丈夫なのか?と心配になっちゃいました。
浮石だらけで結構大きな岩も動きますので事故が起きないほうが不思議な感じです。
ここまで急で長いガレ場は私も経験がないくらいです。

斜面を下りつづけること30分で一の越小屋に到着です。
相変わらずの人人人ですね。
ここからは雷鳥平へ直行するルートと室堂バスターミナルへのルート、あとは室堂山に向かうルートと3つに分かれます。
9割の方がバスターミナルへ向かうルートから来てピストンですので混雑を避けるために多少遠回りですが室堂山方面へ向かいます。

室堂山方面のルートに入った途端に人がいなくなります。
正面左手に見えるごつごつした岩山は龍王岳でしょうか?
登れますが、今日はパス・・・。

途中こんな大きな岩場もありました。
適度にこういうのがあるとアトラクション気分で疲れが紛れますね。

室堂山を経てバスターミナルの裏から出るルートで戻りました。
ここでデジカメの充電池が残り僅かの警告。
さすがに5日目ですのでよくもったほうだと思います。
電池節約のためここからは最小限の写真になります。

室堂平に戻ってきました。
このころにはすっかり曇り空で眺望がなくなってました。
朝早く動いて大正解でしたね。

疲れちゃったので立山室堂山荘前のベンチで昼寝していたら雨がポツポツ降ってきた。急いで雨具を羽織ってテント場に戻ります。
戻り際に何もないところに人だかりがあったので覗いてみたら雷鳥でした。
何気に初めて見たので嬉しかったです。

14時にはキャンプ場に戻ってこれたのですが、しばらく雨が降ったりやんだりしていたので雷鳥平ヒュッテのお風呂でさっぱりしました。
この日は夜まで雨が降ったりやんだりで、夜も星は見えませんでした。

最終日 ~撤収&帰路~

カメラの充電池が残り少ないんで3日目はほとんど写真なしです。
3日間お世話になった雷鳥沢キャンプ場に別れを告げて、7:45室堂発の始発のトロリーバス目指して下山開始です。
まぁ、登るんですが…

わかりずらいですが、左から右へぐるっと階段道で巻いていきます。
階段だらけは結構つらい・・・。
初日にこの道を下ってた時にすれ違う重装備の方たちがゾンビの様に見えましたが、今日は朝からこちらがゾンビになる番でした。。

途中地獄谷を見下ろす。箱根の大涌谷の2,3倍はスケールが大きいけど、風向きによってはガスでむせますね。

何とか始発のトロリーバスに乗れてスイスイと黒部ダムまで来ました。ここで立山は見納めです。
ありがとう~立山、いつか剱岳登るときにまたくるぜ!

あとは信濃大町駅から特急あずさの乗って帰ろうとしましたが、お盆の帰省ラッシュで満席。各駅停車で6時間かけてゆっくり帰りました。

こうして、2013年の夏休みが終わりました。山三昧で疲れましたが、いろんな人とあえて最高の景色にも出会えて充実した夏休みになりました。
この山行が終わったらしばらく山に行かなくていいや!と思うと思ったら、さらに行きたくなりました。
まだまだ夏後半戦が始まったばかりですので、今度は南アルプス八ヶ岳などの近くに繰り出したいと思います。

無事に帰還できてよかったです。
おしまい