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【登山】八ヶ岳 天狗岳 その2 天狗岳~稲子湯まで

初日のお昼からのつづき

今回は一日目天狗岳から二日目下山までの記事ですが、ルートは下山のみ表示です。

腹ごしらえをして12:45。
明日は天気が崩れるので今日のうちに天狗岳に登っておきます。
なんとなく周回できるので行きは直登コースにて出発!

初めに岩登りで一気に高度を上げます。
右の青いテントがわが家^

10分ほど急登を登りきると天狗岳が現れました。
右が西で左が東天狗。
名前の由来は東天狗のポッコリが天狗の鼻に見えるからかな?

すりばち池ですが、もう枯れそう。
ずっとガレ場歩きです。

直下から一気に登りますね。
ここら辺から奥さんが八ヶ岳恒例?!の頭痛発生!ゆっくり休み休み行きます。

天狗の奥庭到着。だけどどこが奥庭がわかりませんでしたね。

途中で岩場で滑落した女性が銀色のエマージェンシーシートに包まっていましたが、ヘリで救助されていました。
意識もはっきりしていて元気そうでしたので命の別状はないと思うので骨折でもしたのでしょうか?
黒百合ヒュッテの3代目オーナーさん自ら救助にあたってました。
不謹慎だけどこんな真近で救助を見たのは初めてでした。
吊り上げられているときはかなり怖そう!

黒百合ヒュッテからゆっくり登って一時間半で東天狗到着。
恒例のガスが急に発生・・・
ちょっと待っていると赤岳がちらっと見えました。
ここから根石岳へ縦走可能です。

頭痛の奥さんを東天狗山頂に残して、手ぶらで西天狗まで行ってきました。
15分ほどで来れますので、SETでお勧めです。

西天狗から東天狗を望む。
東天狗は結構人がいたけど西天狗はガラガラでした。

かろうじて根石岳山荘が見えました。
それにしてもすごい崖ですね。
崩れ落ちたせいか木がありません。

帰り道に道端で”ガサガサ”といったので見たら鳥がいました。
急いでカメラを出して何とか撮影!鳥はすぐ飛んじゃうので撮影が難しいのでラッキーでした。

下山は中山峠経由で。
稜線歩きで綺麗なはずですが、このころにはガスの中。
黙々と下山です。

奥さんの頭痛が一向に良くならないので寄り道なしでテントへ向かいます。
こちらのほうが個人的には歩きやすかった~

途中ちょっとガスが晴れた!
左は丸山で右のとがったのは”にゅう”か?

16時前に戻ってきました。
今日はここまで、いつものようにインスタントご飯を食べて7時前には寝ちゃいました。
人がたくさんいて小屋近くということもあり日が沈むまで外の話し声がうるさかったけど睡魔には勝てません。

第2日目 下山

夜中から降り始めた雨が、朝になってもやみませんでした。
雨の撤収は初めてでしたが、雨が弱まったところで一気にテントをたたんで大きめのスタッフバッグに詰め込みました。
昨日のうちに天狗岳登っておいてよかった!
予報では昼過ぎから雨でしたが早まっていたのでしょうか?
携帯はドコモのみかろうじて入るだけでAU派の私たちは情報なしでした。

今日は下山のみですので、稲子湯に向けて6時過ぎに出発です。
雨降らなかったら”にゅう”経由で帰ろうと思っていたけど、雨は強まるばかりなので比較的コースが楽そうなみどりが池経由のコースで下山します。
10時のバスに乗りたいので、9時には下山してゆっくり温泉浸かってから帰る計画です。

来た道を振り返って。。
小雨の中こんなところを下っていきます。
昨日電車が遅れなければ、登っていたであろう道ですが急すぎて”無理だったかも・・・
電車が遅れたのは神の知らせかな?

昨日天狗岳の帰りに通った中山峠分岐から稲子湯方面に下山です。
初めは鎖場があったりでしばらく急降下が続きます。

まだまだ下ります。
雨は霧雨程度なので問題ないですが、滑るので慎重に一歩一歩下山します。
皮の剥けた木の根はかなり滑るので要注意!
一回派手に尻餅つきました^^;

八ヶ岳は緑も深いですがキノコも多い!
雨でツヤツヤしてますね。

40分ほど急斜面をくだっりぱなしで疲れたころにやっとなだらかになってきた!
防水じゃないカメラなので雨が心配ですが、頑張って撮りました。
急いで撮って急いでしまったせいか、ほとんどブレてたけど・・・

フードかぶっているので会話が聞こえにくくて口数少なく下山です。
が、自分的には楽しかったです。
だって雨の中傘無しで歩くなんて山の中じゃないとできませんからね。
この不便さが心地よかった。

昨日のそうだったけどこちら側の苔は半端じゃなかった!
ジブリも真っ青の幻想的な森が広がっています。

本沢温泉との分岐。
車で行けず登山口から3時間は歩かないと行けない秘湯ですので、一度行ってみたいですね。

平坦で歩きやすい道に出たと思ったらトロッコ廃線後の道でした。
道も脇にレールが残っているのですぐにわかりますよ。

急に景色が開けたと思ったらみどりが池でした。
目に入ったときはかなり癒されましたね。ここでちょうど中間ぐらいかな?

池のほとりに立つしらびそ小屋です。
小さめの小屋で40名ほど宿泊できるそうです。
ここの前でいったん小休止。
ここまで一時間、いいペースで下山してます。

再びトロッコ道で快適下山だ~と思っていたらすぐに閉鎖されていて迂回させられる・・・。
ここで2名の下山者と会いました。

ここらへんはもう雨が本降りで強くなるばかりです。
土砂降りの中を下山でもはや楽しくありません、っていうか苦行ですね。

やっと残り1.2キロまで来ました。
ここからは林道と登山道を交互に下ります。
残り2キロから残り距離が出ているのですが、雨の中先を急いでいたのでなかなか減らない気がしました。

林道→脇道に入っての登山道を4,5回繰り返した気がします。
林道に出るたびにもうすぐか?と期待してしまい、また登山道の表示に失望する。

汗だか雨だかわからないくらいレインウエアの中までグショグショで不快極まりない中ラストスパートです。
もう頭の中は温泉、温泉、温泉・・・

柵があったりして人の住んでいる気配がしてきました。
まだ、暑いくらいだったからよかったですがこれで寒かったらやばいよ、ってくらいビショビショになりました。

赤い川は温泉のしるし?

やっと稲子湯に到着。入浴は9時前ですがフライングでOKもらいました。
バスの時間まで1時間以上あるのでゆっくりできますね^^
シャワーのない温泉でしたが、シャンプーや石鹸は使えるのでさっぱりできました。
入浴後ロビーにて台風情報のチェックをしてました。
あとはバスに揺られて40分ほどで小海駅に。800円でした。

世界初というハイブリット電車にて小淵沢まで一時間半。

途中でJR駅最高標高の野辺山を通過。
1300mじゃ何とも思いませんね。
子供の頃に来たみたいですが記憶にありません。
写真が残っていた。
※追記 2018年夏に息子と一緒に行きました!

ワンマンの2両編成にて小淵沢までのんびり揺られて、いつもの中央本線にのって帰りました。
甲府あたりから雨が止んで晴れ間が見えてきたのは意外でした。
午前中の雨は台風じゃなくてただの雨だったみたいです。
東京に入ったころには蒸し暑く時々青空も見えるくらいでした。

天狗岳を上って

久しぶりにまとめを書こうと思います。
雨、台風の接近が予報で出ていましたが大丈夫だろうと気軽に行ったはいいけど初っ端から予定変更を強いられたり午後から雨の予報が早まったりで思い通りにいかないなぁ~って感じの今回の山行でした。
黒百合ヒュッテ、天狗岳もよかったけど初めての北八ヶ岳の印象はやはりしっとりとした森とごつごつした岩でした。
特に苔とキノコは今までで一番見たんじゃないかなってくらい見れました。
苔の森、黒百合ヒュッテと女性に人気なのもうなずける山ですが、天狗岳は北八と南八の中間地点にあって北に行けば白駒池などのハイキングコース、南に行けば根石を経て硫黄岳とバリエーションに富んだ山歩きが楽しめるベースと感じました。
八ヶ岳全体ですが温泉が沢山あるのは、非常にポイント高いですね。
この楽しみは近くの南アルプスにはありませんので、八ヶ岳の人気のポイントでしょうか?
北八ヶ岳の森は雨の日でも十分楽しめますが、下山後の後かたずけがめんどくさいのが欠点ですね。
この時期、小雨程度なら快適に歩けますよ。
今回のような土砂降りは勘弁ですか・・・