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【登山】南アルプス テント泊 仙丈ケ岳&甲斐駒ヶ岳 その壱

記録

日程 2013年9月21~22日(土日)
天候 初日:晴れ 二日目:晴れ後曇り
山行スタイル テント泊
交通手段   電車&バス

行程

9:36  北沢峠
9:47  長衛小屋 テント設営
10:59 仙丈ケ岳登山口
11:22 2合目
12:11 大滝頭
13:05 小仙丈ケ岳
14:11 仙丈ケ岳山頂 14:29
14:46 仙丈小屋
15:15 馬ノ背ヒュッテ
15:45 大滝頭
16:21 2合目
16:41 登山口

プロローグ

今年は3連休が沢山ある9,10月だそうです。
祝日も仕事の私にはただ単に混雑する週末になってしまいそれが2回もある9月は甚だ迷惑な月です。
しかし残り少ない今年の夏山シーズンで晴れの週末がきたら、混雑覚悟で行くしかないでしょう!お盆休みの次に晴れた週末には甲斐駒アタックしようと決めていましたが、週末になると崩れる天気のために最悪の週に決行となりました。

ベースキャンプで楽々登山!と思って行ったら思った以上に満身創痍での帰宅となった仙丈ケ岳甲斐駒ヶ岳の旅のスタートです。

行動記録

6:40 JR甲府駅到着

電車派の間では南アルプスの玄関口ともいえる甲府に先週に引き続き始発電車に乗ってやってきました。改札を出ていきなり目に飛び込んできたのが上記のキャラですが、めんどくさいのでスルーです。
7:00発広河原行のバスに乗り込みます。実はこのバスは2番バスで、始発バスはなんと4時台にあります。どうやって乗るんだよ!(駅前で野宿は甲府の夏の風物詩!?)

9:00 広河原バス停

バスに揺られて2時間ほどで広河原に到着です。
7時のバスは3台しか出なかったけど、バスの乗務員の方の話では4時のバスは10台でてしかも満席!だったみたいです・・・。
こんなことは初めてだ!といってたので、相当ですね。
早朝の広河原に単純計算でも200人以上は上がってきたことになります。
乗り合いタクシーもフル回転ですので、いったい何人になるんだ?

広河原から砂利道も走ること25分でやっと目的地の北沢峠到着です。バス代だけで2750円かかっちゃったよ。
携帯も圏外、一般乗用車も皆無、あるのは水場だけ。どんだけ山深いところに来ちゃったって話ですよ!にもかかわらず、かなりの人で賑わってます。
まぁ、南アルプス全体から見ればここもまだまだ玄関口ですがね。

まずはテント設営のために、バス停から徒歩10分の長衛小屋(旧北沢駒仙小屋)に向かいます。ちなみにバス停目の前の小屋は長衛荘、ややこしくないかい?

9:47 長衛小屋テント場到着

すぐにテン場到着~。
びっしり張られたカラフルなテント。
これで、土曜日の午前10時前の状態ですよ!
幕営料一人500円を小屋で払って急いで場所探して設営完了~ざっと見たところ私たちが設営した時間でもまともなところは残り10張分もなかったので午後来た人とかどうなっちゃうんだろう?

南アルプスだけあって水は豊富。
冷えててとてもおいしい水が飲み汲み放題ですよ!

今年リニューアルした長衛小屋はとっても新しくて快適そうですね。
トイレも汲み取り式ですが、なかなかきれいで匂いもほとんどなしです。
左に旧トイレがあるみたいでそちらも現在使えるそうですが、ちょっと匂ったかな?

10:59 仙丈ケ岳登山口

なんだかんだでもう11時なので、今日は仙丈ケ岳に出発~最近は日も落ちるのが早くなり遅いスタートでしたので無理なら小仙丈岳で折り返してこよっと。

初めは樹林帯を登ります。
甲斐駒と比べるとなだらかなコースということですが、寝不足の体調では結構きつかったです。
なだらかって言っても、仙丈ケ岳までいくと1000mは登らなきゃですのできついのは当たり前か・・・

11:22 2合目

甲斐駒もそうですが、”何合目”表示があると自分がどこにいるか大体つかめるので助かりますね。撤退するときの目安にもなりますので無理しないですね。

基本眺望なしの登りですのでちょっと飽きてきちゃいますが、飽きたころに3合目とか表示があるので助かったです。
こんな急なところもあるけど危険なしなので体力があれば問題なしです。体力があればね。。。

登った位置からテン場を見下ろす。
真ん中の白い沢沿いがテン場になってます。
結構登ったな。

6合目まで来ました。
この日は快晴♪でしたので、眺望が開けると全部丸見えw気分は最高!といきたいところですが、寝不足からかこめかみがジンジンして痛い。
高山病かな?ちょっと登るとすぐに息が切れてきて足も上がらない・・・

ここまでくれば気持ちのいい稜線歩き~らしいですが、足が進まないので遠い遠い^^;あれは小仙丈ケ岳で、仙丈ケ岳はあの向こうさらに1時間以上かかります。
ひぇ~~ きつい・・・

ここからは牛歩。
一歩一歩はぁはぁ言いながら登ってました。気のせいか雲が出てきている気が・・・

なにがなんでも小仙丈ケ岳まで行きたかったのは、この2SHOT が撮りたかったから。
日本の1,2(富士山と北岳)を同じフレームでとらえます。
こんな贅沢なショット甲斐駒からじゃ無理だからね。

13:05 小仙丈ケ岳

仙丈ケ岳到着。
時間は13時過ぎで、折り返しのタイムリミットを14時にしていたのでタイムオーバーですね。。。
TOPの仙丈ケ岳の画像はここから撮ったものですが、あんなに美しい女王様の姿を見せられたら・・・行くっきゃないでしょ!
正直余力もあまり残ってなくて、頭も少し痛いという体調ですが好奇心の力で進むこととします。昔マラソンでいた宗兄弟みたいに苦しくなってからが勝負です!

登ってきた道を振り返ると、最高の稜線!
さぞかし気持ちよかっただろうって?いいえ苦しくてほぼ地面しか見てませんでした。
左上に雲に隠れてちらっと甲斐駒が・・・。

仙丈ケ岳を越えるとその向こうがやっと見えます。
右の一番高い丸いところが仙丈ケ岳山頂ですが・・・・・・
果てしなく遠く感じるぅ~
元気ならテンション上がっちゃうくらいの稜線ですね。

14:11 仙丈ケ岳山頂

まさかいうかやっぱりのガス発生!
なんかこういうの最近多いな^^;
今日一日で一気に3000m越したせいか息が切れるのが早い・・・
山頂直前はかなりのペースダウンでした。

仙丈ケ岳からの道のりを振り返って。
ゆるやかなのにきつかった><
だれだ!仙丈ケ岳はゆるやかで登りごたえのないコースなんて言ったのは!自分的には全然きつかったです。
山頂でたっぷり休んで・・・
いかんいかん日が暮れちゃうので20分ほど滞在で泣く泣く下山開始!
下山は小仙丈ケ岳を巻いて馬ノ背ヒュッテ方面へ下ります。

14:29 山頂出発

もう所々紅葉がはじまってる!?
丸っこくて大きな山容が南アルプスの女王という所以ではないでしょうか?
そういえば北アルプスの女王、燕岳も登ったので今年は女王の年ですね。
燕岳は上品な貴婦人でこちらは包容力のあるお母さんって感じかな?

14:46 仙丈小屋

山頂直下の仙丈小屋まで下りてきたところで雲がサーと通り抜けて一瞬ホワイトアウト
驚くべきことにこの直下の山小屋すぐそばに水場がある!
標高3000m近辺でもあるもんですね。
冷えていて最高にうまい!さすが南アルプス天然水ですね。
ここに泊まれば目をつぶってでも頂上いけるくらいの距離ですよ !

紅葉がきれいだったので、写真撮りまくり。
ランドネ風のショット!を一枚。
撮影のポイントは手前の実にピントを合わすことw一足早い秋を楽しみながら疲れを紛らわせます。

圧巻は小仙丈岳の斜面!
登っているときは気がつかなかったが、息をのむほどの美しさ。
紅葉で化粧をしているようにも見えますね。
さすが女王様だぜ!

少し下るとまだまだみどり一色のハイ松とナナカマド。順番が逆だけど季節の移り変わりを実感できますね。

15:15 馬ノ背ヒュッテ

仙丈小屋から45分ほど下ると馬の背ヒュッテです。
どの小屋も今日は満員!とても賑わっていました。
ここの水もうまいよ!

頂上付近からの湧水が川になって流れ落ちていきます。
水が豊富なのは、歩いていて安心感が持てます。特に夏場はね。

藪沢小屋。
ここは無人の非難小屋でしょうか?
なんだか朽ち果てそうでかわいそう。

このような滝の渡渉も含め5,6箇所は沢を渡りました。
水の豊富さが実感できるコースですね。

15:45 大滝頭分岐

のぼりのときに分岐した大滝頭まで戻ってきました。
ここからは樹林帯をひたすら下るだけです。

16:41 登山口

時間も時間なので、下山者には2組ほどしか会いませんでした。
暗くなる前に無事下山できました。
この橋には水のホースがあり、ここで顔や腕をジャブジャブ洗って汗を流しました。

7時にテン場に戻ってくると、朝以上にパンパンです!
他の方のブログなどでは”かなり広いテン場なので夏の登山最盛期でもまず一杯にはならないだろう”とかなりの人がコメントしていましたが、
一杯になったよ!
東京都心よりも人口密度が高いんじゃないかな?
皆さん戻ってきてワイワイガヤガヤかなり騒がしかったです。

今回はテン場が近いということもあり、お肉持参で焼肉にしました。
っていってもタレに漬け込んだ肉を焼いただけですが、とてもおいしかったです。
テント張ったのが通路側だったので、通る人にジュージューという音と匂いを振りまき見られまくりでした^^;

18時過ぎにはすでに暗くなりましたが、まだまだ周りは騒がしい。好天のせいか月、星もよく見えましたが、何せ寝不足なので食後はバタンキューでした。
初日から結構に足負担がかかり筋肉痛気味ですが、明日はメインイベントの甲斐駒ケ岳を目指します!