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【北アルプス】槍ヶ岳 登頂編

さぁ、槍へ向けて出発です。
ヒュッテ大槍から山頂までは1キロの道のり。
若干登りますが、基本横移動ですのでなんとか進みます。
左側は切れ落ちているので、気を抜けば殺生ヒュッテまで落ちちゃいますので注意!
まずは麓の槍ヶ岳山荘を目指します。
近づくたびに形を変える槍ヶ岳
ちょっと引いて見たときの方がきれいは三角形ですね。
目を凝らしてみるとたくさんの人たちが登っています。
人の列でコースがはっきり見えますね。
左側は小槍です、アルプス一万尺で有名な。
あそこは一般登山者じゃいけませんが、この日はクライマーの方がチャレンジしていました。
とてもじゃないけどあそこじゃアルペン踊りは踊れません。
小さなヒュッテ大槍から40分ほどで、巨大な槍ヶ岳山荘が見えてきました。
650人収容可能で、1200人の白馬山荘に続いて有数のマンモス山小屋となります。
下から見るともはや一つの都市に見えますね。
来た道を振り返る。
右下にあるのが殺生ヒュッテで、ヒュッテ大槍はど真ん中の小さい稜線の終わりにあります。
背後には常念岳が。。。槍ほどではないけど印象的ですね。
やっと到着。
ここまででもつかれているので結構つらかった。
ここから、いよいよ核心部へ。
たっぷり休憩して・・・と思ってたら近畿ツーリストの団体20名ほどが今まさに出発しようと準備体操している!
このまま行くしかない!
ここが取り付きです。
あと200メートルですが、ほぼ垂直方向の距離です。
登りはじめてすぐにこの渋滞。
話を聞けば、20名ほどのツアーのグループが2,3組登っているとのこと。
完全に紛れ込み、”一般の方がきますよ~”と部外者扱いでした。
このように垂直方向の岩登りがほとんどで、難所のたびに渋滞しています。
写真に写っているザイルロープは、ツアーの方用に張られたもので皆さん体に巻いたカラビナに一回一回引っ掛けてははずしての繰り返しで登ってますので凄い時間が掛かる^^;
山頂直下のこんなハシゴの途中でも待たされます。
勘弁して~
下を見るとこんな感じの高度感です。
まさに直登といった道のりでした。
なんだかんだでやっと山頂到着!
取り付きから頂上まで40分掛かりましたが、渋滞がなければ15分ってところですね。
でも、お盆休みなどのピーク時には3時間待ちという話を聞いていたからまだマシかな?
ハシゴや鎖などで極度の高所恐怖症でなければ問題なく登れるくらい整備されていますが、万が一手を滑らしたり踏み外したら即命の危険になるところだらけです。
私は高所恐怖症ですが、人がいっぱいいたのとのろのろ登ったのであまり怖くなかった^^
山頂は期待通りの大パノラマ。
雲の平方面は雲が出てきちゃったけど、常念、燕、穂高は丸見えでした。
15時過ぎで日が傾いてきて、山頂から影槍が見えました。
山頂はとても狭くて、こんな感じ。
17時の食事までに山小屋に戻らなければいけないので、写真とって5分で下山開始です。
この方達全員同じツアーの方たちですので、先に下りさせてもらいます。
が・・・下り始めてすぐ渋滞。
別のツアー客で前が詰まってる・・・。
下りの待ちのほうが怖いよ!
山頂直下の最後のハシゴです。
左が登りで右が下り専用になってますが、山頂のキャパが20名ほどなので誰かが降りないと次が登れない状態。
普段ならこんなところで写真撮る余裕ないけど、行列待ちで写真撮りまくりでした。
ここのポイントは登りと下りが一本の道になるところで渋滞ポイントです。
どんどん登ってくる人が続いていてきりがない。
ツアーのガイドさんらしき人が仕切っていたけど”登り優先!”とかいってのぼりをジャンジャン通してましたが山頂が満員なので下りを通さないと進めないんだけど・・・
要領の悪いガイドさんのおかげ?で下るのに40分近くかかってしまいました。。。
ちょうどツアーの方々が登る時間帯だったようで9割はツアーの方たちでした。
みなさん直下の槍ヶ岳山荘にお泊りのようで、さぞかし賑やかなのでしょうね。
やっと開放され下りれました。
もう16時過ぎですが、まだまだ登っていますよ!
こちらは夕食の時間に間に合わす為に大急ぎで帰ります。
燕岳がとってもきれいに見えました。
あそこから大天井、常念、蝶が岳を通ってこちらに縦走するのが夢になりました^^
槍を見ながら槍に向かって大縦走!考えただけでもワクワクしてしまいますね。
帰り道もこのように切れ落ちた場所が多数ありますので、焦らず慎重に。。。
槍の渋滞のおかげでだいぶ休憩できましたので、戻る体力は何とか確保できたのが嬉しい誤算でしたね。
20分前に何とか戻ってこれて、晩御飯にありつけました。
ここの食事は”おいしい”との評判ですので、これははずせませんでしたね。
本日のメニューは、タコのマリネ、千切り野菜のサラダ、チーズ巻、一口エビグラタン、ガーリックトースト、ホイルに入っているのは鶏肉の香草焼き、デザートにコーヒーゼリーと杏仁豆腐。見た目は質素ですが、食前酒?の白ワインもついて味は山小屋のレベルをはるかに超えて下界のちょっとしたレストランの味でしたね。
日替わりパスタはカルボナーラでした^^
しかも嬉しいことにこの日は、前日ヘリで荷揚げされたばかりの新鮮なサラダが振舞われ、噂のサラダバーを体験できました。とっても新鮮で普段自分がスーパーで買っている野菜よりおいしく感じました。
大満足の食事の後、食堂はバータイムへと突入します。
日本酒、ウイスキーなど品揃えの数が半端じゃなかった!
槍ヶ岳にはお約束のとんがりコーンも見えますね^^
自分は飲めないのでドリンクバーで・・・
これが500円で明日の出発まで紅茶やコーヒー、ココアなどのホットドリンクが飲み放題!
10杯近く飲んじゃいました^^;
バータイムでは、夕食時にご一緒した大分から来た男性2人組の方と楽しい山談議に花を咲かせてあっという間に時間は過ぎていきました。
山小屋って快適で楽しい!と心から思いましたね。
混んでいる山小屋は嫌だけど、定員未満の場合はいいものですね。
明日の天気はいいようで、外には満天の星空が広がっていました。
コンデジで60秒シャッターで撮りましたが、実際はこの3倍は見えましたね。
こうして長い長い一日が終わっていきました。
今日槍ヶ岳登頂してしまったので、明日は下 山のみですのでだいぶ気が楽になりました。
下半身が痛くてなかなか寝付けなかったけど、いつのまにか”ぐっすり”でした。