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【登山】東北の山 磐梯山 ベビーキャリアで破線ルートはダメダメ

記録
日程 2015年8月10日(月)
天候 晴れ(もや)
山行スタイル 日帰り
交通手段   車
主な行程は下記のとおり。
07:10 八方台登山口
07:35 中の湯
08:50 弘法清水
09:33 磐梯山山頂 昼食 10:20
11:06 弘法清水
12:54 噴気口分岐
13:27 裏磐梯スキー場分岐
13:59 銅沼
15:09 八方台登山口
今年のお盆は奥さんの実家の福島へ里帰り。
そして実家から見えるのは百名山磐梯山
当然・・・・登るっしょ!
ということで、お盆も近い8月10日に会津磐梯山へ登ってきました。
今回は奥さんと1歳になったばかりの息子、そして今年還暦になる奥さんのお母さん、、つまり義理のお母さんと一緒の4人パーティーです。
磐梯山は東京西部で言う高尾山のような地位にある山で、地元の小中学校生は必ず登っている山だそうです。
よって登山ルートは様々、一山で何度でも楽しめる山となっております。
初回の私はもちろん一番最短で標高差の少ない八方台登山口ルートを選択。ほぼ初登山の還暦のお義母さん、ベビーキャリアの背負っている私、、、とレベル的には初級者に近いパーティーなのだから・・・
しかし、他の方のブログで見た櫛ヶ峰のすばらしい景色も気になる・・・
”余裕があったら行っちゃいましょう!”
なんて馬鹿な考えをしたのが、そもそもの始まり・・・私もミスです><
”行きはヨイヨイ、帰りは怖い”
を文字どおり体現してしまった登山のスタートです。

07:10 八方台登山口

月曜日でこの日は皆さん働いているせいか、駐車場もまだ余裕がありました。
磐梯山はトイレがありませんのできっちりココ駐車場で準備をしてスタートです。
序盤はハイキング気分の緩い道。
森林浴を楽しみながら進みます。
一番メジャーな登山道だけあってきっちり整備されていて歩きやすいです。
まだまだ登るっていう感覚はほとんどなく、横移動メインです。

07:35 中の湯

程なく歩くと強烈な硫黄の匂いともに景色が開けたら中の湯です。
その昔温泉付き山小屋だったとか。。。
どのルートからも日帰り可能な山ですので、イマイチ需要はなかったのかな?
今は廃業されていて廃屋ですが温泉は健在のようです。
中の湯を過ぎたあたりから本格的な登山道になってきます。
まだ楽勝!
でも、山頂まで結構低い位置にこのような枝が沢山コースを横切っていて背の高いベビーキャリアだといちいち屈まなくてまいけないのが地味に辛い。
登りだと結構地面ばっか見ちゃうので頭よくぶつけるんですよね・・・
お義母さんも結構元気!私が一番へばるのが早そうですw
樹林帯なので涼しいけど景色があまりないので退屈なコースです。
と思ってたら・・・
いきなり開けたw
もう雲より上に上がってたみたい!
むこうに見えるのは桧原湖です。
晴れの予報だたけど山の方は雲が多い。
食べちゃいけなそうなキノコが生えていました。
この辺から道も細くなってきますが、歩きやすいです。

08:50 弘法清水

ほぼコースタイム通りに弘法清水に到着!
思えばこの時間どおりが勘違いの原因になってしまった><
よくわからないけど鐘があったら鳴らしておく派ですw
ここには売店もありしばし小休止することとします。
本来ならば大展望のはずが・・・ガスの中orz
弘法清水から山頂までは30分ですが、たっぷり急登が待っています。
写真がないってことは余裕がなかった、ということです。
この急登で汗だくになりました。

09:33 磐梯山山頂 昼食 10:20

急登を登り終えてほぼコースタイム通りに山頂へ到着!
独立峰のような開放感でしたが、雲が多くて眺望イマイチ。
この社が最高地点となります。
なぜが山頂の看板が岡部小屋の隣の一段下がった場所に・・・
ここで昼食をとりながら雲がなくなるのを待ちましたが、結局猪苗代湖を拝めず。。。残念。
かい君も長時間キャリアに乗っていたのでここで少し解放!
地面がこれくらいの砂利だと歩けることが判明w
これくらいの赤ん坊は、どこへ行っても人気者のですね。
今日もいろんな方々に声をかけていただきました^^

11:06 弘法清水

いったん弘法清水小屋まで戻ってから今後の作戦会議。
そういえば、こちらの小屋で携帯用トイレが売っていて磐梯山でのトイレは携帯用トイレで済まして登山口までお持ち帰るシステムです。
登りで通過した時にはガスで何も見えませんでしたが、今はダイナミックな櫛が峰が姿を現している!
こんなもの見せられたら・・・行くっきゃないでしょ!
まだまだお義母さんも大丈夫ということで、櫛が峰を間近み望む裏磐梯スキー場を目指すルートへ出発!
お花畑を横目に通過。実はここで分岐を見逃してしまい八方口へ戻ってしまいました。
振り返って磐梯山山頂です。
こちらを背にして進みます。
前にはドーン!と櫛が峰が徐々に迫ってきます。
気分は・・・サイコーです。
進むにつれて登山道が一変してきます。
アルプスの高山を歩いているかのような錯覚!テンションアゲアゲで進みます。
日帰りでこんなとこへ行けるなんて磐梯山スバラシー
こんな尾根道も・・・
こんな斜面も・・・
凄い景色です!
磐梯山恐るべし!!
スバラシイ稜線歩きが終わるといきなり急降下が始まります。
ここから破線ルート突入ですが、コースタイム45分ですので大したことないでしょ!と思っていた自分がバカだった・・・
眼下にはこれから向かう銅沼を見ながら降下中です。
樹林帯に入っても急降下は止まらず・・・
両手、時にはお尻をついて降りなければならないような急斜面を延々降下します。
この両サイドの手摺がなければとても立ったままでは降りれる角度ではありませんでした。
この木が見えたら急降下は終わりです。
15分ほどでしたが、間断なく急斜面を降りたせいで、太もも、足の指が痛い・・・

12:54 噴気口分岐

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河原のような広い場所に出ました。
弘法清水からここまでコースタイム1時間ちょっとの所が2時間近くかかってしまいました。
ここまでくればコース的には問題ある場所はもうないですが、すでに筋力の限界値を越えてしまっているのでなんでもないコースでも苦痛に感じ始めます。
辛い時は過去の登山で似たような辛さを味わった場所を思い出しちゃいますね。
私も奥さんも下りで今まで一番つらかった鳳凰三山の広河原への下りを思い出していたようです。
コース的には鳳凰三山の方が全然辛いけど、最近のブランクやベビーキャリアを背負っていることが影響して普段の何倍もつらく感じました。
あの上のとがった岩から一気に下りてきました。
噴出口からは一般ルートに戻っているのですが、こんなコースでも辛いと感じるほど消耗してしまってました。
次の目的地の銅沼で休止する予定ですので、沼が出てくるたびに
”銅沼?”
と地図で確認しながら進みます。これ違いましたがね。。。

13:27 裏磐梯スキー場分岐

スキー場の端っこに出ましたのでここで八方台方面へ折り返します。
もうすぐ銅沼の表示が・・・
スキー場らしく開けた平地を進みます。
向こうには磐梯山山頂と天狗岩が見えますね。
こう見ると結構きちゃったなぁ~
赤い沼に来たのでここが銅沼ということで小休止!
上から見たら綺麗だったのに、近くで見ると結構キタネーw
長らくキャリアの上でじっとさせてしまったので少しかい君も休憩。
寝たり起きたりだったようですが、見る余裕なしでした><

13:59 銅沼

休憩後出発してすぐに本物の銅沼が・・・
さっきのは違ったのねw
本物は思ったよりでっかくて綺麗!
赤とエメラルドグリーンのコントラストが幻想的!
中の湯のお湯が流れ込んでこのような色になったようです。
銅沼から中の湯までは少し登り返しますが、もうのぼる体力が残ってなかったので地獄でした。
めちゃくちゃ鈍足で中の湯を目指します。
これ以降はいっぱいいっぱいだったので写真はなしです。
私の登山経験史上3本の指に入るくらいきつかった!
銅沼~中の湯は普通に通れば登りやすいコースなんですがね。。。

15:09 八方台登山口

銅沼以降はほぼ無言で、何とか無事に帰還!
お義母さんと奥さんは会話しっぱなしでしたがね^^;
登山口に携帯トイレの回収BOXがありますので忘れずに捨てて帰りましょう!
今回は今年で一番過酷な登山となってしまいました。
なんといっても、身の程知らずのコースの選択ミスに尽きると思います。
子連れで破線ルートは絶対行っちゃいけないなと思いましたね!
還暦のお義母さんにも大変な思いをさせちゃってすみませんでした。
でも本人は全然大丈夫!といってくれたので、まだ救いです。
かい君も長時間キャリアで固定されて大変だったと思います。
今後はコースタイム4~5時間以内のコースを限界としてコース選びしたいと思います。
ブログを書いている三日後の今も全身筋肉痛で動くのが億劫ですので。。。
磐梯山からは、強烈な教訓といい思い出をいただけました。