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【登山】中央線沿線 岩殿山 稚児を連れて稚児落としを渡る!

電車の中央線から、車でも中央高速から見える独特の山容をしている岩殿山
遠い昔の戦国時代に武田家家臣の小山田家の城があった山になります。
この山自体は短いコースタイムの割に見どころ盛りだくさんで登山の楽しみがギュッと凝縮された低山の中では個人的なお気に入りランキング上位に入る山です。
駅から徒歩でアクセスできることもあり、日帰り電車派の方には是非!行ってもらいたい山No1の岩殿山へ10月の晴れた日の日曜日に行ってきました。

記録

日程 2015年10月18日(日)
天候 晴れ
山行スタイル 日帰り
交通手段   電車
主な行程は下記のとおり。
10:30 大月駅
10:45 岩殿山登山口
10:55 岩殿ふれあい館 トイレ休憩
11:30 山頂
12:20 お昼休憩
12:30 兜岩分岐
13:00 兜岩
13:30 天神山
13:45 稚子落とし
14:24 下山口
15:15 大月駅

10:30 大月駅

???駅にひと足降り立った時から違和感が・・・何もかも新しい!!
7.8年前に来た時とは全くの別景色でいきなりびっくり!
この外観もそうですが、駅内部の階段などかなり綺麗でした。
富士山の世界遺産効果なのか。。。外国人のバックパッカーらしき人がチラホラ。
トイレもピッカピカで超快適でした!

岩殿山は駅から見えるので迷うことないと思います。とりあえず駅を出て左へ行きますが、途中のひなびた感じの商店街は前回と一緒でしたw
駅の立派さに比べてこちらは活気がなくてちょっと寂しい><
中央線、桂川と連続して橋を渡り登山口へ向かいます。

登山口周辺には数台ですが駐車場があり、車ですと登山口すぐ近くまで来れます。

10:45 岩殿山登山口

山というか、城跡ですね。
こんなところにまで城を作る必要に迫られた戦国時代。。。やだな。

はじめは階段から始まります。

城跡というだけあってちょっとした観光スポットになっていますので、前半は登山道というか公園のように整備された道を行きます。

城というだけあって鳥居のような門跡が度々でてきます。
この日は東京では25度近くまで気温が上がって絶好の行楽日和。
登っていると汗ばむ陽気でした。

ここ岩殿山も秀麗富嶽12景の一つに選定されているだけあって、富士山の眺望は抜群ですね!
さほど登ってなくてもこの絶景が見られます。
富士山山頂付近はすでに雪を戴冠して、こちらを見下ろしています。

10:55 岩殿ふれあい館 トイレ休憩

公園を散策気分で進むと櫓が出現します。
ここは資料館にもなっている岩殿ふれあい館です。

まだまだ序盤ですが、ここがコース中最後のトイレになりますのでしっかり出しておきましょうw

開始から 10分ほどでここまでこれるので地元の方たちにとっては近所の公園感覚のばしょになっているようです。
11時近くですが、すでに上のほうから下りてくる方たちの中には身軽なお散歩ルックの方が多かったです。

ふれあい館を過ぎても階段が続きますが、ここからは本格的な登りとなります。
ほぼ一直線に登っていく感覚です。

登りやすいとはいえここまで階段が続くときつかったです。
実は2ヶ月ぶりの登山。ほぼ筋力がなくなってる状態ですね・・・

駅からも見えた岩殿山核心部の鏡岩の真下まで来ました。
中央高速や中央本線からも見えるおなじみの岩ですが、間近で見るとすごい。。
ここまで大きな岩が露出しているのは珍しいですね。

下にふれあい館を見下ろしながら、結構あがってきました。
手すりがあったり足元は相変わらず階段だったりで整備されているのですが、なかなかどうして手強いのぼりです。

大きな岩と岩の間を通過します。
ここは戦略的にも城門に相当する場所でしょうか?
切通し”のような構造で人が一人ほどしか通れないようになっているので一気に攻め込むことはできませんね。

階段を登りきると平らな場所に来ました。
なにやら馬屋跡とかいてあるので、かつては馬もここまで登らされていたのでしょうか?

11:30 山頂

登山口から山頂まで一気に登らされちゃいましたねw
山梨百名山の看板と秀麗富岳12景の看板があるのでここが山頂かと思いきや・・・
看板に”山頂はこの先”とか書いてあったw

景色はここが一番いいので、ここが山頂でいいんじゃないかな?
山頂を踏むのにこだわりがある山ではないので、行きませんでしたw

12:20 お昼休憩

ちょうどお昼時なのでここでランチタイムとします。広い芝生にはバッタやら蟻んこやら結構いろんな虫がいた。
かいくんもここで少し歩かせてストレス解消してもらいました。
少し寝転んでいるとすぐ寝ちゃうぐらいとても気持ちのいい陽気でした。

12:30 兜岩分岐

お昼ごはんで補給したあとはいよいよメインの稚児落しへ向かいます。
行きに登ってきたルート途中の分岐まで戻ります。

兜岩へ行く途中に鎖場が数箇所あります。
年季の入った鎖と杭が岩に打ってあり特に問題なく登れます。

手軽に岩登り感覚を味わえるのはこの山のいいところ。
岩登りの入門にはうってつけです。

普通にいけば問題ないですが、ベビーキャリアを背負っているとこのような細い場所は背中を擦っちゃいそうで緊張しながら登りました。

13:00 兜岩

兜岩直下のトラバース&直登に来ました。
岩が道状に掘ってあり鎖の手すりもあるので問題なしですが、左側が切れ落ちているので高所恐怖症の方は要注意です。
プチ渋滞発生中ですが、陽気の割に人は少なめでしたね。

奥さんがトラバース横断中。
ここが前半の山場ですので張り切っていきましょう!

楽々トラバースをクリアーするとすぐに直登に入ります。
振り返って下を見ると結構な高度感がありますので、なかなかスリル満点です。

高所恐怖症ではない奥さんはスイスイ楽しみながらどんどん登って行ってしまいました。

一方、私とかいくんは巻き道コースへいきましたが、こっちは昨日の雨で土がまだ湿っていて滑る滑る!
このトラバースも崩れかけているせいか道になっていませんw
ロープがなければ滑っちゃいそうな道です。

ここのくだりもロープ無しじゃ下れないほど傾斜がきつかった。
巻き道とはいえこちらもなかなかハードです。
しかもみんな直登コースに行っちゃうのか、コースは荒れ気味で兜岩の裏側で日陰になってジメジメしていて不気味でしたw

13:30 天神山

無事に兜岩をまいて奥さんと合流したと思ったらすぐに天神山の看板が。。。
岩殿山からいったん下って登り返したりでなかなかアップダウンがありますので距離の割りに疲れる。

13:45 稚児落とし

2本の鉄塔の下を通過して、やっと稚児落しの看板が・・・
もっと近いかと思ったら結構歩かされた。

林を抜けると一気にこの景色!断崖絶壁が一望できます。
一番最初に来たときは登山経験がほぼなかったので、こんな危険なのに柵一つなくて入場禁止じゃないのが信じられない!と思いました。
そう、すぐそこに死を感じられる空間ですね。

この絶壁は大月駅からは見えない位置にありますので、遠めで俯瞰することができないのが残念。
だって、写真じゃぜんぜん迫力が伝えきれないから。。。
向こう側の岩の上に人が2人立っていますが米粒くらいにしか見えません。

上の画像の米粒大の人がいたところから振り返ったカットです。こちらから見るほうが絶壁感が伝わるかな?
それにしても鏡岩もそうだけど、かなり巨大な一個の岩ですね@@
中央やや左にある山が岩殿山です。

そうそう、今回最大のテーマの
”稚児落しに稚児と一緒に登る”
という目的が達成できました^^

あとは下山だけですが、ここも一気に下らされる上にザレていて滑りやすいので要注意です。

14:24 下山口

稚児落としより 下り続けること30分で下山口です。
民家の前に出ます。

休憩所とばかりに廃屋がありましたので中をのぞいてみると・・・

家主はビール好きかな?レトロはポスターが数枚貼ってありました。

浅利川を越えると舗装道路になり、駅まで民家の間を抜けて意外に長い道のりを戻ります。

15:15 大月駅

中央高速の下をくぐり40分ほど舗装道路の道のりを歩いてやっとスターと地点に戻ってきました。

お手ごろ登山の代名詞の岩殿山のはずが、運動不足+子供含めて15キロの荷物を背負っていると結構ヘトヘト・・・
筋肉痛確定の疲労感半端ないです><
どこ行ってもいつも下山後は限界まで足を酷使してしまったような感覚。。。ぜんぜん成長しませんね><;

帰りの中央本線の各駅停車はプチラッシュで、かいくんの機嫌が悪くて大変でした。
でも結構楽しめたので、今シーズンあと1、2回は山にくり出したいですね。