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登山用ベビーキャリアについての考察 いつまで使う?元とれるの?背負い心地は?

5月に入り暖かくなってきました。
これからは、まだ虫も少なく花も咲き始める絶好の登山シーズンになってきました!
小さなお子様がいるご家庭では山は中々行きづらいと思いますが、きっちり準備していけば大丈夫!
日頃の日常を忘れて親子共々新鮮な空気と景色でリフレッシュしに行きましょう!

子供が何歳から何歳ごろまで使えるの?

山に子供を連れ出すのは正確な基準はありませんがやはり子供、特に乳幼児はまだまだ自然の中にいくには体の準備が整っていないので最低でも離乳食が始まり首がすわって一人で座れる、一般的には6か月以降(成長の度合いにより個人差があります)がいいと思います。
いつまで使えるか?”ですが、ベビーキャリアの耐重量というか背負う人の体力がもつまでwです。よほどの山男以外は子供がベビーキャリアの耐重量の重さになる前に背負う気がなくなると思います。
例えば20㌔の荷物と子供では圧倒的に子供のほうが重いです。重量バランスから考えると重い荷物は背中の肩甲骨周辺にピッタリ沿ううようにパッキングしたほうが安定します。
しかしベビーキャリアは子供の快適性から背中と子供の間に空間が生じ後ろに大きき引っ張られる(振り回される)感覚になります。もちろん子供はキャリアの上で上下左右動きますので動くたびに背中が引っ張られる感覚が生じます。
結局いつまでなの?ですが、私の場合最後のベビーキャリアを使った山行は子供が2歳8ヶ月、体重17㎏程でした。

通常のザックより高価だけど元は取れるの?

こればっかりはいくらのものをどれくらい使うか?に大きく依存します。
私の場合はレインカバー含めて3万円程度の投資をしましたが、充分元が取れました。

値段はピンキリ、1万円~3万円オーバーのものまで

昔の背負子と呼ばれるパイプが縦に2本並んでいるようなデザインの子供しか載せられないものは一万円台からあります。私は試していませんがたとえ安くても山登りは過酷でちょっとの負担の積み重ねで体力の消耗がだいぶ違ってくるものなので、子供を乗せた背負い心地が少しでもいいものをお勧めします。
背負い心地がいいと結果的に長く使えてコストパフォーマンスもよくなりますし、何より山行が楽しくなりますよね!楽しくなると行く回数が増えるという好循環。
おむつや離乳食、予備の着替えなど大人と比べて何かとかさばる荷物が多くなりがちなのでキャリア自体に少しでも荷物が入るものがいいと思います。ましてや親子2人で行くときは絶対必須ですね。
現実的には2万円程するモンベルのベビーキャリア以上のスペックが選択肢に入ると思います。

モンベルのベビーキャリア
モンベルベビーキャリア

登山だけではない、旅行にも!ベビーキャリアの活用法

ベビーキャリアで鶴ヶ城へ
鶴ヶ城にて

登山専用と思われがちですが、私たちはちょっとしたピクニックや旅行の際にもベビーカー代わりに活用してました。
イカー派ではなく電車派の人におすすめですが、旅先でいろいろ徒歩で探索したい時などはベビーカーでなくあえてベビーキャリアを活用してました。
旅先はもちろん自立するベビーキャリアはベビーカーのように場所も取らないので、移動時の電車の中でもスッと置けて楽でした。
電車の中でじっとしてられなくてもキャリアの中にいれば安心、ちょっとぐずったら背負って上げて気分転換と席に座れなくても落ち着いて移動できました。
旅行やちょっとしたお出かけにも活用することにより充分費用は回収できたと思います。

最後は、オークションやメルカリなどで売却

おそらく登山で6回前後、旅行やお出かけで数えきれないくらい使った後は中古品として売却しました。
通常の商品と違い、そんなに毎日使うものでもないので多少の使用感はあったものの不具合な部分はなく売却したのは新品購入後3年ちょっと経過したときでした。
ベビーキャリアはニッチな商品なので比較的ライバルがいなく,こちらの希望通りの価格で無事売却できました(買値の半分の15000円)
よって、新品30000円で買いましたが15000円で売れたため結果15000円で使い倒したこととなります。


レンタルすると一泊二日で3000円~5000円

使える時期も限定されるし結局買わなくてレンタルしたほうがいいんじゃない?という意見もあります。
レンタルすればいろんなメーカーのものを使えたり、結構かさばるので家での収納の心配もなくなるといったメリットがあります。
しかし、レンタルだと思い立ったら”明日山いこう!”と思ってもいけませんし山の天気は変わりやすいので急に雨の予報になっても対応できません。
それに相場の料金なら、5回もいけばすぐにPAYできちゃいますね。
なにより借りものなので、子供がおもらしして漏れちゃったとか汚しちゃったなどの心配もしなければいけないので、気兼ねなく思い立ったら出かけられるように自分の手元にあったほうが結果的に山に行く回数も増えると思います。

背負い心地は?

私は子供が生まれる前は、北アルプス八ヶ岳などへテントを背負って2泊3泊の縦走も少しだけしてました。その時のザックの重量は20㌔弱でしたので、乳幼児一人くらい背負うのは問題なしと考えてました。
しかし、ベビーキャリアは乗る子供の安全面や快適性を考慮しているため同じ重量の荷物を背負うのとは全く違います
背中と子供の間に空間があるため、子供が左右に振られやすく(もちろん安全ベルトを装着していても)適度な揺れで寝てしまった場合は寝相によっては片側に重心が常にかかる状態になります。
また、子供の乗るコックピット部分は転倒時の衝撃を吸収するためか正方形に近い構造のためかなりの厚みがあって重心が後傾になりがちです。
やはり通常の荷物用にザックに比べてニッチな分野であるベビーキャリアは競争も少なくザックの性能自体も大きく落ちますので、同じ重量感覚では判断しないほうがいいと思います。
特に、”背面長が調節できてお父さんでもお母さんでも使用可能!”と謳っているものが多いですがそれが背負い心地悪化の要因の一つでもありそうです。(実際はほぼお父さんじゃないか・・・)

まぁ子供を連れては過酷なところへは行かないでしょうから、許容範囲なんでしょうね。(私は調子に乗って子供を担いだまま磐梯山の破線ルートで下山して死ぬ思いをしましたw)

結論は。。。あなた次第!だけど買うならお早めに!!

私は結果的に見て買ってよかったです。
元を取れたとか、最後は売れてよかった!とか金銭的なこともありますが、ベビーキャリアはおんぶ状態ですので子供の顔が自分の後頭部にあり息遣いや表情(振り向けば)が常に確認でき登山中は常に子供と一体感があります
これは金額には代えられない素晴らしい思い出です。
快晴の大菩薩嶺に連れていき、苦労して山頂まで登り切ってこれから素晴らしい稜線をゆっくり歩けるぞ!と振り返ったら子供はまさかの爆睡!?ってこともありましたが、これはこれでいい思い出です。

結論は、子供が8か月~3歳くらいまでの約2年間に5回以上行けば充分買う価値はあると思います。一年に2,3回と考えると充分行けそうですね。近所の大きな公園に行くときも出番があるし。

ベビーキャリアは子供の体重が軽く歩行がおぼつかない時期こそ一番の出番です。しかし子供を連れて山に行けるシーズンは一年でもおよそ半年(4月から10月)がメインなので、子供が一歳になる前後の春~秋が一番適したシーズンとなりますので早め早めの行動が吉です。子供はあっという間に大きくなりますので・・・。

いずれにしても無理せず安全第一で素敵な思い出を作ってください。
子供は記憶に残るかわかりませんが、親にとっては一生の宝物の思い出になること間違いなしです!