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【登山】八ヶ岳 赤岳~横岳~硫黄岳 山小屋デビュー 完結編

遠足の前日、旅行の前日、寝ればいけないと思えば思うほど寝れない!
こんな経験ありませんか?
緊張なのか、興奮なのか原因はいくつかあると思いますが寝なきゃいけないと思うとストレスになりさらに寝れないという悪循環になります。
しかし、寝るということは脳を休めるという行為にすぎず肉体は静かに横になっていれば結構休められていて体力の方は回復しているらしいです。
人間の脳は一日ぐらい寝なくても問題なく働きますので、ナーバスになる必要はないということです。
寝れない時は、上記をふまえて体は休んでいるから問題ない!と言い聞かせて、寝るということを忘れて好きなことを考えていればストレスもなくなり知らない間に寝ちゃうということもあるようです。
こんな前置きがあると、こいつ山小屋で寝れなかったんだな!と思う方もいるかもしれませんが、余裕で5時間は寝れましたね。(寝れない人は参考になったかな?)

それでも3時半には目が覚めてしまい、天気が気になりトイレに行ったついでに小屋の外にでてみました。外は月が、夜の山を照らしていて雲はありますが真上がちょうどぽっかり雲もなく星がクッキリ見えました。2700mの高度なので当然虫もいなくあたりは静寂に包まれていました。
朝食は5時からなのでこのまま起きてようとボーっと寝転んでいたら4時半に電気がつきみんなゴソゴソザックを開けたりヒソヒソ声で話したりし始めてもう始動してますね。

第二日目(9/30)

主な行程は下記のとおり。(⇒はバス、→は徒歩)

天気 晴れ
赤岳展望荘出発(5:50)→
地蔵の頭(5:55)→
横岳山頂(6:55)→
硫黄岳山荘(7:30)→
硫黄岳山頂(7:50)→
赤岩の頭(8:10)→
赤岳鉱泉(9:00)→
休憩20分→
赤岳鉱泉(9:20)→
美濃戸山荘(10:38)→
美濃戸口バス停(11:15)⇒
JR茅野駅(11:55)

5:00 朝食タイム

昨夜の夕飯と同じくバイキングです。
ご飯と味噌汁がうまかった!お腹いっぱい食べました^^

朝食が終わる頃空が明るくなってきたのでみんな外にでてご来光を待ちます。
自分も食後のコーヒー(飲み放題のね)片手に外にでますが、ちょっと雲が掛かっていて拝むのは難しい感じ。
それでもみんな写真撮りまくりでした。

ご来光は残念ながら拝めませんでしたが、今日縦走して向かう横岳にご挨拶です。
空を見ていただくとわかりますが、天気メチャいい!台風が接近しているなんて微塵も感じませんので、今日は縦走決定です。
ただし、早めに出発してお昼には下山することにします。

5:50 赤岳展望荘出発

そうと決まれば、早めの出発。
小屋に戻り荷物をまとめて小屋を後にします。
画像は、昨日登った赤岳とお世話になった展望荘です。
天気がいいのでテンションあがりますねぇ~

5:55 地蔵の頭付近

ここでまっすぐ行くと横岳、硫黄岳縦走コース。
左に曲がって下ると昨日登ってきた地蔵尾根にて下山コース。
ここで、何人か下山するか迷っている人がいました。
もちろん縦走なので通過して迷わず直進です。

横岳へ向かう道は、尾根道ですがちょっぴりスリリングな所も何箇所かあります。
まぁ、8月の西穂高に比べたらアスレチック気分で楽しめる岩登りコースって所です。
あの時死ぬ思いを経験したことは無駄ではなかった!

急だけど鎖があるので、危険はありませんね。

横岳は思っていたより遠く、このように岩をトラバースしたりいくつかの名もないピークを超えていきます。
これが結構楽しい!程よいコースの変化は時間を忘れて楽しめました。

途中で長野方面を見ると・・・・・雲海です!
なんだこれ?テレビでしか見たことない景色。
想像をはるかに超えた景色は、人の脳を停止させます。
昔、アメリカのグランドキャニオンを見たときも現実離れした景色に圧倒されすぎてあんまり記憶に残ってません。
ちょっと登っては、夢中でシャッター押しての繰り返しでペースは落ちます。
後で見たら雲海の写真山ほどあったw

こんなところ歩いたなんて、昨日のことだけど信じられなーい@@
後で写真を見返してもとんでもない所へ行ってきたんだなとw

6:55 横岳山頂到着

ここまで1時間ちょい、思ったより時間かかったな。
ちなみに写っている看板は、折れていて自立できませんのご注意ください。

次の目的地の硫黄岳です。
山頂はだだっ広い広場になっているのがわかります。
右上の稜線沿いに伸びる道を通って向かいます。

蟹の横歩きだったかな?
落ちたら死んじゃいそうな写真ですが、足場がきっちりあるので見た目よりは、楽に通過できますよ。

硫黄岳山荘がみえました。いったんあそこまで下ってから、また登ります。
前を歩いている人は単独の方で、この後抜いたり抜かされたりで赤岳鉱泉まで一緒でした。

7:30 硫黄岳山荘

営業中と書いてあったけど、全然ひと気がありませんでした。
トイレ借りようとしたけど場所がわからなかったので、そのまま通過です。

これで昨日からの赤岳~横岳~硫黄岳の縦走は終わりです。
適度に岩場があったり、景色がすばらしかったので最高に楽しかった!
ずーっと雲の上を歩けたしね。

これまで歩いてきたルートが一望できます。
天気、山、すべてに感謝!

下山開始するとすぐに白い砂の斜面が・・・・。スキースキーといってはしゃいでいる人がいましたので、写真に収めました。後で見たら奥さんでした@@

ここからは森林の中を鬼のくだりで赤岳鉱泉まで1時間かかりました。ここで少し休憩して、美濃戸口の帰りのバスの時間を調べたら2時間後の11:20。これを逃したら13:20までありません。台風も心配なので、赤岳鉱泉~美濃戸口バス停までは標準コース時間2時間20分でしたので約20分の短縮で急いで下山します。先週の雲取山でもバスの時間ギリギリで懲りたはずじゃないのか!
最後は恒例!のトレラン状態でバスに駆け込みました。
これがよかったのか、台風の影響はほぼ受けずに16時には帰宅できました。
夜ニュース見たらえらいことになってましたね。
こうして、初の山小屋は最高の経験が出来て大成功のうちに終わりました。
もう一回ぐらい今シーズンいきたいなぁ~
まだまだ行きたいところがたくさんあるので、徐々に攻略していきたいと思います。