いけるところまでいってみよう

おでかけ、登山、体験談などなど・・・

【体験談】北海道でキャンピングカーをレンタルして旅行するまでのお話

6月4日~8日までの5日間で北海道に旅行してきました。
旅行記は別記事にてアップすることとして、キャンピングカーを初めて予約~運転、宿泊して色々気が付いたことがあるので記事にしようと思います。

旅行記はこちらから↓

これから検討している方の参考になればと思います。

キャンピングカーで北海道をめぐる際のメリット

私たちがなぜキャンピングカーを今回レンタルしたのか?それはキャンピングカーで一度旅をしてみたかったからです。
でもそれ以外に実際借りてみて様々なメリットがありました。

キャンピングカーのレンタルって高い?

広い北海道を効率よく回ろうとおもったら、車は必須アイテムといえます。
当然現地でレンタカーという流れになると思いますので、毎日の宿泊代と一緒にレンタカー代が発生します。
キャンピングカーは通常のレンタカーより高いですが、レンタカー代金+宿泊代=キャンピングカーのレンタル料金と考えれば十分選択肢に入る金額になります。旅館やホテルのように食事は出ませんので別途3食代もかかりますが。。

天候などによる予定変更が簡単!

旅行は何週間、何か月前に飛行機などのチケットを予約していきますが天気は数日前までわかりません。
私たちも当初は天気がいいことを仮定して
千歳→富良野旭川→層雲峡→十勝→千歳
と予定していましたが、残念ながら天気が前半は雨混じりの曇りでした。
よって下記のように直前に変更しました。
千歳→小樽→札幌→旭川→美瑛→富良野→千歳

前半の天気が悪い日は都市部を中心に回り(特に札幌は地下道とかあって雨や雪の影響を受けずに移動できる場所が多い)、後半の天気が回復したところで美瑛や富良野の丘や花の農園をめぐることができました。

宿泊場所を決めていたらこんなことはできませんね。
悪天候によるダメージも最小限に済ますことができたのもキャンピングカーならではのメリットでした。

どこに駐車して宿泊するの?

キャンピングカーは車中泊ということになりますので、基本はお風呂とトイレがある場所でしたら宿泊可能です。(禁止場所を除く)

道の駅

一番メジャーな車中泊スポットになります。
近年車中泊を禁止している場所もあるそうですが、北海道はほとんど大丈夫だと思います。
トイレも24時間開放していて使えるところも多く、他の車中泊組もいますので安心して利用できます。
もちろん駐車代はかかりませんので無料で利用できるのも大きな魅力です。

欠点は札幌などの都会には道の駅が郊外までいかなければないということ。
車中泊としてはメジャーなスポットなのでシーズンによっては満車の可能性があり、事前予約などできないので実際現地に行ってみないと駐車できるかわからない&一度止めたら下手に車を移動できない(駐車スペースを取られてしまう可能性がある)ってところです。無料で出入り自由だから当然といえば当然ですが。。。

また、道の駅によっては街中にある場合もあるので(きれいな道の駅ほど街中にあるかも)神経質な方などは落ち着いて寝られないかもしれません。

キャンプ場

こちらはちゃんと使用料を払って利用するので、チェックインしたら外出も可能です。
キャンプ場によってはオート専用サイトがあるところもあり電源も使えるサイトさえあります。

トイレはもちろんシャワーやお風呂があるところもありますの安心です。
また、キャンプ場は大抵街中ではなくある程度郊外の静かな場所にありますので、ゆっくり過ごすにはもってこいです。

車中泊公認または黙認している駐車場

通常の駐車料金を払うか無料設定の駐車場に駐車して宿泊するパターンです。
あくまで公認または黙認しているところに限りますので、どこでもOKというわけではないので迷惑をかけないよう注意しましょう!

キャンピングカーの種類

一口にキャンピングカーといっても様々な種類があり、まずどの種類の”キャンピングカーにするか?”から決めたほうがその後のレンタカー会社選びがスムーズになると思います。
一般的にレンタルの対象となるのは”バンコン”と”キャブコン”と呼ばれるこの2種類になると思います。

バンコン

バンコンとは”バンをコンバージョン”したものという意味で、その名の通りバンがベースになってキャンピングカー仕様に改造してある車のことを言います。
バンコンの中でも国産、海外車ベースで大きさがかなり違ってきますがレンタルでは主に国産ベースになりますのでそちらでお話ししようと思います。

”バンコン”は”寝られる車” 走行性能も燃費もGOOD!

一言でいうと寝られる車という表現が一番しっくりくると思います。
車内のスペースはキャブコンと比べると狭めで居住空間は家というよりは車の延長線上にある感じになります。したがって椅子などのシートは車のものに近く、内装は車の域を出ないものが多いです。

しかしながら車と謳っているだけあって走行性能や燃費などは普通車にかなり近く運転しやすいと思います。ハイエースなどのロングバンがベースになることが多いので高さにだけ気を付ければちょっと大きめの普通車の運転感覚と変わらないと思います。
広い北海道で走り倒したい方には、燃費と走行時の乗り心地を考慮するとバンコンの方がいいと思います。

レンタルする際の料金も”キャブコン”と比べても比較的安価な設定のところが多いのもポイントです。

キャブコン

”キャブコン”とは”キャブコンバージョン”の略で意味は、トラックの荷台に居住空間を乗せたものをいいます。
俗にキャンピングカーというとこちらのタイプをイメージすることが多いと思います。

”キャブコン”はリビングを積んだトラック 運転には慣れが必要かも

運転席の上にせり出たバンク(寝室)スペースや玄関のような入り口を備えたキャブコン。
居住空間はまさにもう一つの部屋といった雰囲気で快適そのもの。冷蔵庫、テレビ、流し台、トイレやエアコン付き(車種の仕様による)まであるものもあり、まさに小さなリビングといった感じ。これが実現できるのはトラックの荷台というフリースペースの存在です。
車内で立って移動できるほど天井が高く車内であることを忘れさせてくれるほどの解放感があります。
窓も大きく、景色のいいところで停車してお茶したりするとちょっとしたカフェ気分。
停車しているときは断然こちらの方が居心地がいいです。

しかし、走行中ははっきり言ってめちゃくちゃ疲れます。トラックベースなので走行に関してはトラックそのもので、しかも重たい荷物(居住空間部分)を積んで走っている感覚がひしひしと感じられます。
トラックですので人を乗せるためのものではなく荷物を運ぶものという作りで当然乗り心地に関しては配慮されていません。

普通車では気にならない上記のような補修後の段差も乗り上げるとかなりガタン!といって、40Km以上のスピードが出ていると車内が跳ねるような感覚になることもしばしばあります。
車体が重い分急発進&急ブレーキは実質できませんので、特にブレーキは普通車で踏むタイミングよりかなり早く踏み始めないと止まれません。
急ブレーキをすると車内が大きく前傾に傾き物が落ちまくります。

あと、後方が見えませんので100%バックカメラに頼ることとなります。
走行時はバックカメラを見てもせいぜい20m後方までしか見えませんので、後方に車が接近してきても直前まで気が付きません。夜などはブレーキを踏むとブレーキランプの赤い光で何も見えなくなりますし。。。

高速走行時の横風も注意が必要です。
スピードも100キロ程度までにしたほうが安全です。っていうか風があったら怖くて出せません。

燃費も軽油のものが多いですが、バンコンと比べてかなり悪いです。その分タンクは80Lとか巨大ですが。

バンコンとキャブコンのメリット、デメリットのまとめ

結局どうなの?ってことでメリットとデメリットをまとめましたので各自の優先すべきものやニーズに合わせて選ぶ方がいいと思います。結構表裏一体の部分が多いです。

バンコン
メリット
・走行性能が普通車並みなので長距離移動も快適
・燃費がいい
デメリット
・居住空間が狭い

キャブコン
メリット
・居住空間が広い
・断熱性が高い
・運転席の目線が高いので近距離なら運転しやすい
デメリット
・運転しづらい
・乗り心地が悪い
・燃費が悪い
・エンジン音がうるさい
・都市部での駐車場が限られる(車高の関係で)

レンタルする時期、申し込み時期など

予約はいつする?

キャンピングカーのレンタルはまだまだマイナーですので、通常の普通車のレンタカーと比べて絶対数が少ないので、GWや夏休みなどの人気の時期はすぐに予約が埋まってしまいます。

人気のシーズンに借りたければ、半年以上前から予約するのが一般的のようです。

私は6月の前半という北海道では観光でいうハイシーズンの時期に入りかけの時期でした&平日だったので一か月半前で何とか予約が取れましたが、比較検討するうえですでに埋まっているところもちらほらありました。

時期によって変わるレンタル料金

どの会社でも同じ車でも時期による価格設定があり、一般的には
・オフシーズン (冬)
・オンシーズン (春、秋)
・ハイシーズン (夏、大型連休など)

の3つで料金設定があり下にいくほど高くなってきます。
中には上記に加えて週末料金の設定もあるところもあります。
各会社によって微妙にシーズンの設定が違いますので、ホームページなどで確認してみてくださいね。

その他の料金

車本体のレンタル代のほかに当然任意保険や空港までの配車代、寝袋や必要な場合はキャンプセットなどのレンタル料金がかかってきます。

結局いくらくらいかかるの?

レンタル料金は様々ですが、オンシーズンで大体バンコンで15000円~、キャブコンの方が少し高くて18000円位~となっているようです。シーズンによっても値段が違いますので冬のオフシーズンはもう少し安かったりハイシーズンは2~5000円ほど高かったりしますの各社のHPで確認してください。

一点注意点は、お店によって12時間(もしくは日帰り)の場合と24時間の場合での料金表示だったりで、まちまちですので気を付けてみてみてください。
”北海道最安値7800円~”というキャッチコピーにつられてみてみるとオフシーズンの平日の日帰り料金(お店の営業開始から借りてお店の閉店時間まで返却すること)って場合もあります。

ちなみの私たちはキャブコンを6月のハイシーズンの平日から休日にまたがって借りて、5日間で13万円弱でした。(寝袋レンタル代700円×3と5日間分の保険料込み)
空港までの送迎代は無料でした。

今回お世話になったお店

ネット検索しまくって、条件の合う車がちょうど空いていて価格もお手頃なGOOD LUCKキャンピングカーレンタルさんにお世話になりました。

ご夫婦でやっているのか、事務的な感じではなくアットホーム感があり事前のメールでのお問い合わせなど気持ちよく対応してくださいました。車内の無料オプションも充実していて不自由なく過ごせました。